ベランダ塗装の費用価格は!?防水・補修・DIYまで徹底解説

ベランダ塗装の費用価格は!?防水・補修・DIYまで徹底解説

マイホームの塗装で外壁・屋根のほかに重要なのが「ベランダ」。

ステキなベランダがある住宅に住んでいたり、ベランダを活用する機会が多い主婦の方々にとっては、ベランダ塗装は非常に重要なポイントとなります。

ここでは、ベランダ塗装について、特に「防水・補修・DIY」をターゲットに絞って紹介します。

ベランダの塗装は必要?

まず、みなさんに誤解がないように先にお伝えしておきますが、ここでいう「ベランダ塗装」とは、ベランダの床部分の塗装処理のことを指します。

ベランダの外壁部分はそのほかの外壁に準じて、手すりなどの部分はアルミ素材をそのまま使用したり金属部の塗装に準じることになります。

では、マイホームを地上から見た場合に全く見えることがないベランダの床。

塗り替えの機会だからといって、ベランダの床まで塗り替えをする必要はあるのでしょうか?

確かに、ピカピカにお化粧直しが終わったマイホームなのに、ベランダの床だけが汚れてくすんだままではミスマッチなので塗り替えをしても良いとは思いますが、重要なのはそこではありません。

ベランダの床は、住宅の形状によって差はありますが機能的には「屋根」と同じです。

ベランダが劣化して水漏れが起きれば、ベランダの下にあたる室内の雨漏りを引き起こします。

単なる「足元の見栄え」ではなく、住宅を快適にするための機能として、ベランダ塗装は非常に重要なのです。

ベランダ塗装の工法

ここでは、ベランダ塗装で使用する主な工法を紹介します。

ベランダ塗装で使用する主な工法は、
① FRP防水塗装工法
② ウレタン防水塗装工法
③ シート防水塗装工法
の3種類です。

それぞれの特徴や費用・価格を見ていきましょう。

① FRP防水塗装工法

FRPとは繊維強化プラスチックとも呼ばれる、軽くて強度の高い素材です。
自動車のバンパーやボートの本体、新幹線の天井素材などにも採用されています。

FRPには
 耐久性が高い
 防水性に優れている
 防火性も高い
 軽い

という特性があり、屋根と同じ役割を担うベランダの床には最適な素材です。

特に防水性が高いことがベランダの床にベストマッチする理由で、水分が浸透しないことによってベランダ環境を良好に保つ機能を持っています。

FRP防水塗装工法の手順

FRP防水塗装には、ガラス繊維を含んだマットを使用します。

高圧洗浄し汚れやカビなどを除去した後に、
(ア) プライマー塗装
(イ) 防水用ポリエステル樹脂を塗布(1回目)
(ウ) ガラスマット貼り付け
(エ) 防水用ポリエステル樹脂を塗布(2回目)
(オ) トップコート塗装
の手順で完成です。

一般的には(オ)のトップコート塗装でグレーっぽいカラーに仕上げるのが主流です。

FRP防水塗装工法の費用・価格

FRP防水塗装工法の相場は、1㎡あたり4,000〜5,000円程度。

一般的な広さのベランダなら、1箇所につき10〜15万円程度になります。

ベランダ塗装の中でも最も高額になる工法ですが、防水性・耐久性を考えるとこの工法が最もベランダを快適に使用できるでしょう。

② ウレタン防水塗装工法

防水性の高いウレタン樹脂を配合した塗料を重ね塗りするのがウレタン防水塗装工法です。

施工がカンタンなうえにリーズナブルなので、ウレタン防水塗装工法を選ぶ方は非常に多く、最もポピュラーな工法だといえます。

また、重ね塗りによる補修が可能、複雑な形状のベランダでも施工可能というメリットもあります。

ウレタン防水塗装工法の手順

ウレタン防水塗装工法では、ベランダ用のウレタン防水塗料を使用します。

高圧洗浄で汚れやカビ、既存の防水材を除去した後に
(ア) プライマー塗装
(イ) ウレタン防水塗料を塗装(1回目)
(ウ) ウレタン防水塗料を塗装(2回目)
(エ) トップコート塗装
の手順で仕上げます。

さらに防水機能を高めるために(ア)のプライマー塗装と(イ)のウレタン防水塗料の塗装の間に、防水シートや補強布を挟み込む場合もあります。

また、ウレタン防水塗料にも外壁・屋根塗装と同じく溶剤系1液型・2液型の区別があり、硬化剤を配合する2液型のほうが耐久性が増します。

【元プロ業者の一言】
ウレタン防水塗装工法では、5年を目安にトップコートの塗り替えをおこなうと長持ちします。ウレタン防水塗料の保護層をさらにトップコートで保護していますが、ベランダ床は洗濯物干しなどで踏んだり物干し台を置いたりするし、日光が当たらず風通しも悪ければカビも増えやすいため、屋根や外壁よりも劣化が早くなるためです。

ウレタン防水塗装工法の費用・価格

ウレタン防水塗装工法の相場は、1㎡あたり2,500〜3,000円程度。

一般的な広さのベランダなら1箇所につき8〜10万円くらいになります。

機能性と価格のバランスが良いのが、ウレタン防水塗装工法のメリットでしょう。

【元プロ業者の一言】
ベランダ塗装で最もトラブルが多いのが、実はこのウレタン防水塗装工法。ウレタン防水塗装の保護層の膜厚は2㎜必要とされており、基本的には2度塗り、足りなければ3度塗りしてでも保護層の厚みを確保します。ところが、ウレタン防水塗料の保護層はトップコートを塗装してしまえば見えなくなるので、悪質な業者は膜厚を持たせなかったり、さらに悪質な場合は保護層を作らずにトップコートを塗装した事例もあります。

③ シート防水塗装工法

ベランダ塗装の中でも最もリーズナブルな工法がシート防水塗装工法です。

リーズナブルな住宅メーカーが販売する新築住宅のベランダでは、ほとんどがこの工法を採用しています。

シート防水塗装工法の手順

シート防水塗装工法では、防水シートを使用します。

高圧洗浄で汚れやカビなどを除去した後に、
(ア) プライマー塗装
(イ) 防水シート貼り付け
(ウ) トップコート塗装
という手順で完成します。

確かに、工法の手順を見れば施工方法がカンタンですね。

ベランダ塗装を重視せず、早く仕上げてほしいという場合ならシート防水塗装工法は最適です。

シート防水塗装工法の費用・価格

シート防水塗装工法の相場は、1㎡あたり2,000円程度。

一般的な広さのベランダなら、1箇所あたり7万円くらいから施工可能です。

施工費用はリーズナブルですが、問題は塗り替えの際です。

シート防水塗装工法で施工すると、塗り替えの際には既存のシートを撤去する必要があります。

シート撤去では、機械を使ったり手作業で削り落としたりするので、塗り替え費用とは別に既存シートの撤去費用がかかります。

撤去費用までを考えると、トータルコスト的には決してリーズナブルであるとは言えませんね。

ベランダ塗装の補修

ここでは、ベランダ塗装を新たに施工するのではなく、損傷・劣化部分の補修に目を向けてみましょう。

「はがれ」の補修

ベランダ床のはがれは、見た目に汚いだけでなく、はがれ部分から水分が侵入して素地を傷めるため、早急に補修が必要になります。

表面の塗装であるトップコートのはがれだけなら、トップコートを重ね塗りするだけで済むのでコストは抑えられますが、問題は防水層がはがれている場合。

FRPシートや防水シートからはがれが生じている場合は、部分的な補修をしてもわずかなスキマから水分が侵入してしまうため、既存の防水層を撤去した上で全体を塗り替えたほうが利口でしょう。

塗装業者に依頼した場合の費用・価格は、

 トップコートのみの塗り替え…5万円前後

 防水層からの塗り替え…工法によるが7〜15万円程度

になります。

「水たまり」の補修

ベランダに水たまりができてしまうと、ベランダを快適・便利に使うのが難しくなります。

また、水たまりができてしまうとゴミや汚れが残りやすくなり、乾いた後も汚い跡が残ります。

通常、ベランダの水たまりは「前はなかったけど、最近になって水たまりができるようになった」ということはありません。

もし、最近になって水たまりができるようになったという場合は、ベランダの端にあるはずの排水溝の詰まりが原因。

排水溝のまわりにたまっているゴミを取り除いたり、不要になった歯ブラシなどで擦ったりすれば解消できるでしょう。

トイレ掃除用のラバーカップを使えば解消できることもあります。

では「もともと水たまりができていた」という場合は?というと、これは明らかに「勾配不足」です。

ベランダは、平坦に見えても実は緩やかに外側に向かって角度がつけられています。

勾配が足りないと、中心部の水は流れずにたまってしまいます。

勾配不足の原因は、大工工事のミスまたは設計のミス。

気がついた段階で、すぐにマイホームを建てた建築会社に連絡し、建築段階でのミスを指摘して無償で補修してもらいましょう。

保証期間を過ぎて指摘すると、建築段階でのミスなのか、実際に使用した後の劣化なのかの区別がつきにくくなります。

保証期間を過ぎて指摘し、自費での補修工事になった場合、5〜7万円程度の費用がかかります。

できる限り速やかに建築会社に連絡して、無料で補修してもらいましょう。

「ヒビ」の補修

ベランダの床にまるで劣化したコンクリート壁のようなヒビ割れが無数に走ることがあります。

ヒビ割れ症状はFRP防水塗装工法に起きやすいトラブルで、トップコートにポリエステル樹脂系の塗料を使用した場合に多く発生します。

新築または前回の塗り替えから10年を目安に生じたヒビ割れは経年劣化と思われますが、もっと早い段階で生じたヒビ割れは施工ミスが原因です。

FRP防水塗装工法では、ガラスマットを貼り付けた後にポリエステル防水樹脂を塗布しますが、この時に油分やパラフィン膜が残っていると、トップコートのヒビ割れの原因になります。

施工ミスの場合は保証期間内であれば施工業者が無償で補修してくれるので、小さなヒビ割れでも気がついた段階ですぐに業者に連絡しましょう。

保証期間を過ぎてしまい、自費で補修をする場合は、工法によって7〜15万円の費用がかかります。

「雨漏り」の補修

ベランダのトラブルで最も困るのが雨漏り。

ベランダを下から見上げた時に、目に見えてヒビ割れなどがあれば原因は明らかですが、ヒビが見当たらなければ

 目に見えないようなヒビ・穴がある
 防水シート・防水層にはがれやヒビなどの劣化がある
 トップコートが劣化している
 下地材に反りがある

などが疑われます。

こちらは原因によって工事費用が変わりますが、一般的に10〜20万円程度の費用がかかります。

施工ミスがあれば建築会社が保証範囲内で無償で補修してくれるので、まずは建築会社に連絡しましょう。

【元プロ業者の一言】
ベランダの床に重量物を置いていると、床が傷んで雨漏りを起こすことがあります。物干し台などを置いている場所は特に劣化が起こりやすいので、ベランダの床の劣化に注意したい場合は重量物を置かないように心がけましょう。

工事後まもない間のトラブルは施工業者に!

ベランダ塗装の施工後、3年以内に起きたはがれ・ヒビ割れなどのトラブルは、ほとんどが施工業者のミスが原因です。

一体、どんなミスが考えられるのでしょうか?

「拭き取り」の不足

FRP防水塗装工法では「拭き取り」が重要です。

FRPには、FRPの塗装面を硬化させる材料としてパラフィンと呼ばれるロウが配合されていますが、パラフィンは上塗り塗料を弾く性質を持っています。

そのため、FRPのシートを貼り付けた後は、トップコートを塗装する前にサンドペーパーで表面を研磨し、シンナーで拭き取る必要があります。

この作業を怠ったり、拭き取り残しがあると、トップコートが縮みに耐えられなくなってはがれたりヒビ割れたりします。

「厚塗り」のし過ぎ

ウレタン防水塗装工法において劣化が起きる原因となるのが「厚塗り」です。

ウレタン防水塗装工法では、ウレタン防水塗料を塗り重ねて防水層を作りますが、防水層の厚みは概ね2㎜です。

2㎜未満の防水層では十分な防水効果は得られませんが、では「厚ければ厚いほど防水効果が高いのか?」と言われればそうではありません。

塗料が厚ければ厚いほど、乾燥・硬化は遅くなります。

場合によっては、表面が効果しても内部は完全に硬化できないこともあるので、メーカーが規定する仕様通りの厚みを守って塗装することが重要です。

施工ミスは業者に無償で補修してもらう

メーカーや施工業者の規定にもよりますが、ベランダ塗装の一般的な保証期間は概ね10年前後です。

保証期間中に起きたトラブルは、通常の使用では考えられないような故意の損傷を除いて完全保証されるのが当然なので、自費で補修する必要はありません。

施工ミスが疑われるトラブルは、施工した建築業者に連絡しましょう。

実際に工事をおこなったのが下請け業者だったとしても、建築業者が下請け業者に連絡して補修工事を手配します。

もしマイホームのベランダ塗装でトラブルに気がついた際は、すぐに建築会社に連絡しましょう。

【元プロ業者の一言】
水たまりなどのトラブルは、雨が降った後でないと状況が分からなかったりします。ベランダ塗装のトラブルに気がついた際には、必ず証拠として写真撮影をしておきましょう。できれば日付などのデータも残るように撮影することをオススメします。

DIYでベランダを補修する

ここでは、ベランダ塗装のトラブルを自分で補修するDIY補修術を紹介します。

DIY補修は「トップコートのトラブルのみ」

ここで紹介するDIY補修は、トップコートのはがれ・ヒビ割れなどのトラブル限定の対処法です。

保護層までダメージが伝わっている場合は、DIYで補修しても根本的には解決されず、単なる時間稼ぎにしかならないので、すぐに専門の塗装業者に連絡して補修してもらいましょう。

ベランダ塗装のDIYの手順

ベランダ塗装をDIYで補修する場合は、

(ア) 家庭用のホースでベランダ床の汚れを洗い流す
(イ) 24〜48時間程度、よく乾燥させる(雨の日が含まれる場合は避ける)
(ウ) プライマーを塗装する
(エ) ウレタンシーリング(コーキング)材を塗る
(オ) 下塗り
(カ) ウレタン防水塗料を塗装する(1回目)
(キ) ウレタン防水塗料を塗装する(2回目)
(ク) トップコートを塗装する

という手順になります。

プライマー・ウレタンシーリング(コーキング)材・ウレタン防水塗料・下塗りとトップコートの塗料は、いずれも少し品揃えの良いホームセンターなら買い揃えることができます。

ベランダ塗装のDIY補修を実践する際には、必ず各塗料に記載されている「硬化時間」を守って、しっかりと乾燥させましょう。

【元プロ業者の一言】
ベランダ塗装に限らず、DIY塗装をする際には「天気が良い日の午前中」から作業を始めることをオススメします。天気が悪く雨でも降ってしまうと、塗料の乾きが悪いだけでなく塗装と塗装の間に水分が残留し、はがれやヒビ割れの原因になります。1日を通した乾燥時間を考えると、午前中、遅くとも午前10時くらいから作業を開始しないと塗装作業が終わりません。プロ業者のように手際よくはできないので、できれば2日間を予定して作業するほうが良いでしょう。

ベランダ塗装のまとめ

ベランダ塗装は「防水」という重要な作業が含まれるため、DIYで実践するのがかなり難しくなります。

小さなはがれやヒビ割れ、水たまりの発生は、ベランダからの危険信号。

気がついたらすぐに専門業者に連絡して、プロの視点でチェック・補修してもらいましょう。

保証期間中であれば施工業者が無償で補修してくれますが、経年劣化などで自費工事になる場合は必ず複数の塗装業者から見積りを取る「相見積り」を実践しましょう。

業者によってマッチした工法・価格・保証期間などの考え方が違うので、しっかりと比較検討することが重要です。

相見積りの際には、外壁塗装の「一括見積りサイト」を活用するのがベスト。

ぜひ一括見積りサイトを通じて、安心できる良心的な業者にベランダ塗装の施工をお任せしましょう。

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