外壁塗装の悪徳業者の勧誘手口は!?騙されないために悪徳業者を見分ける4つの方法

住宅に関わる仕事の中でも「外壁塗装は悪徳業者が多い」と言われています。

外壁塗装に関わる仕事をしている人にとっては非常に不名誉な話ですが、実は実際に外壁塗装に関わっている人がその事実を一番よく知っています。

こんなことをいってしまうと、これからマイホームの外壁塗装を依頼したいと考えている方には強い不安感を与えてしまうかも知れませんが、心配はご無用。

外壁塗装のことに詳しくなくても悪徳業者を見分ける方法は意外とカンタンです。

今回は、外壁塗装の業界にはびこる悪徳業者を見分ける方法を紹介しましょう。

あなたの町でも続発!悪徳業者の訪問販売のトラブル

毎年、国民生活センターには住宅のリフォーム工事に関する苦情が数多く寄せられています。その中でも、訪問販売によるトラブルが全体の8割近くを占めており、2016年の一年間では6,246件(※)の相談が寄せられています。
単純に47都道府県で割ると、あなたの住む町でも1年間に約130件もの被害が報告されていることになります。3日に1度という高確率で起きるトラブルです。
しかも、この数字は相談件数であり、実際には泣き寝入りしているケースを含めると、2倍、3倍もの被害が発生している可能性があります。

※「リフォーム工事」は、屋根工事、壁工事、増改築工事、塗装工事、内装工事の合計を指します。

なぜ外壁塗装には悪徳業者が多い?外壁塗装でトラブルが多く発生する3つの理由

住宅に関連する業者には、総じて悪徳業者が多く存在しています。

インターネットで「住宅 悪徳業者」と検索してみると、

  • 新築が欠陥住宅だった
  • 手抜きのリフォーム工事を受けた
  • 屋根の補修工事を依頼したら雨漏りがひどくなった
  • 相場とかけ離れた工事代金を請求された

などなど、実にたくさんのトラブル事例が紹介されていますね。

中でも、外壁塗装に関しては「外壁塗装=悪徳業者」ともとらえられかねないほどのトラブルが紹介されています。

それでは、なぜ外壁塗装の業界には悪徳業者が多いのでしょうか?

理由①工事価格に定価が存在しないので高い料金をぼったくるから

外壁塗装は、工法や塗料もさまざまな種類があるので、定価も存在しません。

そのため、外壁塗装の悪徳業者は「高い料金をもらったうえで安く工事を完成させる」ことで暴利を得ます。

業者によってプロセスやポイントとなる作業は異なりますが、利益を得る仕組みはほぼ同じだと言っていいでしょう。

本来100万円の工事でも相場がわからない私たちには200万円で売れることがあるのです。

外壁塗装で悪徳業者が多いのは、外壁塗装のことに詳しくない限り、

  • 「どこからが「高い料金」なのか?」
  • 「どんな工事をすれば安くなるのか?」

を見破ることが難しいからであり、塗装が粗雑であったとしてもリフォーム業者などと比べると施主に気づかれることが少ないからなのです。

できる限りの高値で請け負った塗装工事を下請けには安い値段で引き渡し、差額は悪徳業者の丸儲け。

このため、国民生活センターでは「工事代金が高額すぎるのでは」との相談も多く見られます。

理由②塗装するのに許可も資格も必要ないので誰でもできてしまうから

塗装自体は奥が深く、専門知識や技術、さらに経験が大切な業種です。しかし、驚くべきことに、塗装業を営業するための許可や資格は必要ありません。

極端な言い方をすれば、誰でも明日から塗装業を始めることができるわけです。

しかも、塗装について知識や経験が乏しくても契約さえ成立すれば、比較的儲かりやすい業界だと言われています。

特に訪問販売業者は、外壁を見て塗り替え時期の家を訪問し、工事契約のあとは下請け業者に丸投げして終わりです。

このため、業界に悪徳業者が紛れ込みやすく、さらに工事が完了して不具合が起きても責任の所在があいまいになりトラブルが発生起きやすくなります。

理由③塗装直後は手抜き工事が見破れないから

前述の通り、安い値段で仕事を請け負った下請け業者は、当然どこかで費用を削減しようとします。材料費や人件費などを削り、その結果として手抜き工事が発生してしまうことがあります。

例えば、外壁はたいていの場合3度塗りですが、2度塗りで済ませる業者もいます。工程が1つ減ると、その分の人件費や材料費が削減できるからです。

しかし、塗りたての外壁は美しく輝いているので、何度塗ったのかを素人が判断するのは難しいといえます。

塗装後、1年、3年、5年と時間が経過するにつれ、外壁の状態に差が出てきます。手を抜いた分だけ、塗装に浮きや剥がれなどの劣化症状が思いのほか早く生じるのです。

さらにやっかいなのが、塗装後から数年で不具合が起きてから悪徳業者だったと気づいて後悔しても、業者とは連絡がつかないケースがあります。

前述しましたが、塗装業を始めるには資格も許可も必要ないので、廃業も簡単にできてしまうのです。

これらの理由から、塗装業界は非常に騙しやすい環境にあり、訪問販売の悪徳業者が巣窟だと言われています。

訪問販売なら地域密着の業者とは異なり、信頼を得る必要もありません。あの手この手で契約を迫ることが可能なのです。

悪徳業者がよく使う5つの手口

訪問販売の悪徳業者というと人相の悪いイメージがありますが、そうでもありません。

清潔でいかにも信頼できそうな風貌をしていることがほとんどなのです。

しかも、業者は外壁の劣化具合を判断して訪問しているわけです。

外壁の色あせやヒビに悩んでいるときにタイミングよく業者が来たら、つい心を許して悩み相談をしてしまうのも当然です。

次の項目では、訪問販売の悪徳業者による手口と対策をご紹介しますので、ぜひご参考にしてください。

材料費をごまかす

外壁塗装の工事価格の相場は、一般の方はあまり知りません。

もしインターネットなどで相場を調べても、実際に現場を訪れた営業マンから「この状態では相場よりも高くなる」と言われてしまえば納得せざるをえませんよね。
ところがこれが悪徳業者のワナ。

実際にはごく当たり前の価格でできる工事を高い価格で請け負うのが悪徳業者の手口なのです。

見積り金額をごまかすことなんて悪徳業者にとっては朝飯前です。材料費もごまかせます。

例えば、見積り段階で「外壁には有名メーカーの2液シリコン塗料を使いましょう」と言っておいて、実際にはマイナーメーカーの安い水性塗料を使えば、材料費をごまかすことができます。

施主にしてみても、現場に運び込まれた材料の一斗缶を見たところで、どの材料をどの工程で使うのかなんて見分けのつけようがありませんからね。

手間をごまかす

手間をごまかすことも悪徳業者の代表的な手口。

「外壁は下地を塗った後で2回の上塗りをします」と言っておいて、実際には1回しか塗らない悪徳業者はごまんといます。

例えば2回塗りのところを1回塗りにしてしまえば、1日分の人件費が浮くことになり、悪徳業者は工程をごまかすことでも利益を上げています。

実際のところ、外壁塗装に関わったことがなければ、1回しか塗っていない状態でも、しっかり2回塗った状態でも、見破ることはできません。

重ね塗りをした外壁はツヤも耐久性も段違いですが、工事が終わったばかりの状態では素人目には「ちゃんと色がついている」としか感じないでしょう。

悪徳業者は、施主が外壁塗装のことを詳しく知らないのをいいことに、見積りも材料費も手間もごまかして暴利を得ているのです。

点検商法

築10年近く経過した戸建てにお住まいの方なら、似たような経験があるかもしれません。外壁塗装の訪問販売業者が突然やって来て、無料点検を勧める商法です。

「近くで工事をしている者ですが、外壁にひび割れが見えたので無料点検しませんか?」「短時間で済みますから、いかがですか?」と作業服を着た営業マンがやって来ます。

一見親切そうですが、たとえ作業服を着ていても、営業マンに本格的な点検作業はできません。

形ばかりの簡単な点検を終えると、「外壁のひび割れを放置すると、雨漏りで家が傾く」などの半ば脅しとも取れるような営業トークが始まります。

ときには雨漏りで腐った柱などの写真を例として見せながら、外壁の劣化状況を必要以上に大きく伝えて不安をあおり、契約を結ばせるのです。

営業マンは対応が親切なので、騙されていることに気づかない人も少なくありません。

しかし、突然やってきた業者に点検を頼むのは無防備です。点検内容が事実でないこともあるので、その場で契約してはいけません。

業者の言うことが正しいか、また必要な工事かどうかを家族や周囲の人に相談しましょう。

また、点検を実施するなら写真付きの報告書を提出してくれる業者を選定し、日を改めて点検を行ってもらい、じっくりと説明を聞くことが大切です。

モニター商法

「あなたの家は角地で目立つので、塗装工事のモニターになりませんか?」という誘い文句で営業マンがやって来ます。

モニターになれば工事代金を割り引くこと、さらにモニターは早い者勝ちだと言葉巧みにあおり、「今すぐやらなくては」という気持ちにさせるのです。

実は、このモニター商法は昔からよく使われる営業手法で、人の心理を利用しています。一般的に、人間は得る喜びよりも、失う恐怖の方が大きいと言われています。

「あなたの家だけ」と言って特別感を演出し、「今回を逃すとモニターのチャンスはなくなる」と希少性を訴えると、人はまともな判断ができなくなります。

工事終了後、モニターのはずが誰も外壁を見に来る人はいないと気がついて初めて、本当にお得だったのかと悩むことになるかもしれません。

冷静になって考えてみればわかることですが、そもそもモニターを募集している時点で周辺の地域に実績のない会社だと判断できます。

モニター工事を持ちかけられても、すぐに契約してはいけません。

契約の前に会社の実績を調べる、工事価格が適正かを調べる、さらに工事は必要かを周囲に相談することで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。

足場商法

足場商法は、「近隣で塗装工事をしているので、足場代が無料になる」というのが決まり文句です。

通常、塗装工事には足場が必要で、一般的には30坪で15~20万円程度はかかります。この足場代を無料にすることでお得感を演出し、契約を迫る古典的な営業手法です。

近所から足場を運ぶのだから、距離が短くなった分だけ安くなると思われがちです。しかし、足場代の中で最も多くを占めるのは、ガソリン代ではありません。

組み立てや解体に必要な労力です。人件費や足場自体の費用が安くなるわけではないので、よく考えるとおかしな理屈です。

このような見え透いた嘘を利用して契約を迫る会社は、信用できるでしょうか。

実は、足場代は無料となっていても、その分他の価格にしっかりと上乗せされていることがあります。

たとえ足場代が無料だと言われても、全体の工事価格が適正かを判断する必要があります。そのためには複数社に見積もりを取ることが大切です。

その他の手口

  • ハウスメーカーのグループ会社を装い、信用を得る方法
  • その場で契約をしないと割引をしないと急かす方法
  • 時間居座って判断力を鈍らせ、契約を迫る方法

ここがポイント!悪徳業者の4つの見分け方

ひっかかってしまえば高い工事代金を支払った上で納得のいかない塗装が施された住宅に最低でも数年間はガマンして住むことを強いられてしまう外壁塗装の悪徳業者。

なんとしてでも悪徳業者を見抜いて被害を避けたいものです。

ここでは、外壁塗装の悪徳業者を見抜くポイントを紹介しましょう。

①悪徳業者は「飛込み営業が多い」

どの業界でも言われていることですが、訪問販売には悪徳業者や、悪徳業者とまで言わなくても相場以上の価格で商品を売りつける業者が多いですよね。

外壁塗装も同じで、なんのアポイントメントもなくお宅を訪ねてくる業者には悪徳業者が多い傾向にあります。

飛込みで営業をかけてくるということは、つまり営業マンに対する経費が上乗せされます。

フリーの営業マンに至っては、実際の工事費用が70万円程度でできる工事を150万円で契約して知り合いの塗装業者に100万円で依頼し、50万円は営業マンの取り分にしてしまうという実例があるくらいです。

さらにひどい場合は下請けに支払う金額を下げて自分の取り分を増やす営業マンもいるので、名刺1枚で飛び込んでくる業者には要注意です。

②悪徳業者は「難癖をつける」

これはリフォームやシロアリ駆除などの業界で有名な手口ですが、悪徳業者は実際には痛みや損傷がない箇所を指摘して工事などの処置が必要だと騙します。

外壁塗装でいえば「今のままで塗替えをしないと内壁が腐る」などと不安を煽るようなことを言う業者は要注意です。

確かに外壁塗装は見栄えの美しさを保つだけでなく建物の内部を保護する役割も果たしますが「すぐに塗装しないと数ヶ月以内に内部が腐る」などということはまず有り得ません。

必要以上に不安を煽るのは、すぐにでも工事契約の内諾を取り付けたいからです。

一度でも「お願いしようかなぁ」とか「外壁の色褪せが気になっていたんだよ」などとその気があるような返事をすれば、その場で「仮契約だけでもしておきましょう」と内諾を急ぐ業者は悪徳業者のおそれが大です。

③悪徳業者は「自社開発の塗料を主張する」

国内の外壁塗装に使われる塗料は、10社程度の大手有名メーカーのものが主流になっています。

  • 日本ペイント(ニッペ)
  • 関西ペイント(カンペハピオ)
  • 水谷ペイント
  • エスケー化研
  • ロックペイント

塗装業者によって愛用するメーカーは様々ですが、品質、塗装時の扱いやすさともに安定しているので、ほとんどの塗装業者がこれらの大手有名メーカーの塗料を導入しています。

ところが、悪徳業者は「自社開発した大手有名メーカーの塗料よりも優秀な塗料を使う」などと謳ってきます

この「自社開発の塗料」ですが、実は大手有名メーカーの製造ラインの一部を借りて製造しオリジナルのラベルを貼り付けたものばかり。

つまり、中身は大手有名メーカーの塗料と同じでラベルだけが自社のオリジナルという仕組なのに、ラインを独占してオリジナルラベルを貼り付けるというムダなコストが上乗せされている分、材料費は値上りします。

中には多少の成分変更を加えたものも有りますが、長年の研究・開発を繰り返してきた大手有名メーカーが販売している商品を超えることはまずありません。

やたらと「ウチは自社開発の塗料なので」と主張する塗装業者や営業マンはお断りするほうが無難です。

気になってインターネットで検索し、確かにホームページで紹介していたとしても安心しないでください。

「広告費がかかっている分だけ、外壁塗装の工事価格は高くなる」という方程式が隠されています。

④悪徳業者は「高い価格を提示する」

一般的に2階建の一戸建て住宅の屋根・外壁を含めた塗装費用の相場は100万円程度です。

例えば「100万円程度でできるのは屋根と外壁の基本的な部分だけで、軒天井・雨どい・庇(ひさし)などの細かい部分は別料金、合計で150万円になります」とか「お宅はかなり広いので200万円はかかります」などという塗装業者や営業マンがいますが、こんな塗装業者は悪徳業者のおそれが大です。

軒天井や雨どいなどの付帯部分を含んだ相場が概ね100万円程度です。

これを別料金としてさらに高額な請求をしてくる塗装業者はその分を上乗せで得ようとしているだけです。

また、少し大きめの住宅であっても、外壁塗装の価格が200万円を超えることはあまり考えられません。

300万円近くになるなど、一般住宅では絶対に考えられません

相場を大きく超える価格を提示してくる塗装業者は悪徳業者のおそれアリ、と見ても良いでしょう。

まとめ

今回は、外壁塗装の業界にはびこる悪徳業者の手口や悪徳業者を見分けるポイントを紹介しました。

悪徳業者を見分けるポイントは、外壁塗装の知識がなくても見分けることができるカンタンなものばかりです。

ひとつでも該当する塗装業者が悪徳業者だと断定するわけではありませんが、複数が該当する場合には悪徳業者だと疑うべきでしょう。

悪徳業者を見分けるのに最も有効なのは、複数の塗装業者から見積りをとって見比べる「相見積り」です。

悪徳業者は相見積りを非常に嫌がるので、即断せずに「他社と比較して検討したいので見積り書を作ってもらえますか?」と申し出ることが大切ですね。

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