元プロ外壁塗装業者が教える失敗しない良い塗装業者の選び方12のポイント

外壁塗装を相場よりも安く高品質に仕上げるための最重要項目。

それが「業者選び」です。

外壁塗装の成功・失敗を決めるのは、業者選びが正しかったのか間違っていたのかで決まります。

マイホームの外壁の塗り替えを思い立ったら、まずは「どの業者にお願いしようか?」という問題にぶつかります。

一口に外壁塗装業者といっても、外壁塗装を取り扱っている業者は

  • 塗装専門の個人業者
  • 多くの職人を抱える大手塗装業者
  • リフォーム業者
  • 工務店
  • 大工

などなど、数え上げればきりがありません。

様々な業者が外壁塗装を取り扱っている中で、マイホームの外壁塗装をお任せするのはたったの1社だけ。

だからこそ失敗や後悔はしたくありませんよね。

ここでは、外壁塗装を考える際にまずぶつかる問題である「業者選び」にスポットをあててみましょう。

外壁塗装の業界はトラブルが多い!

まずは業者選びがどれだけ重要なのかをしっかり理解して頂くために、外壁塗装業界の現実を知っておきましょう。

外壁塗装の業界は、非常にトラブルが多発しやすい業界です。

どれくらいトラブルが多くて、なぜトラブルが多いのでしょうか?

住宅リフォーム業界の1日あたりのトラブル発生件数

2014年 2015年 2016年
相談受理の総数 6,871件 6,767件 6,593件
1日あたりの相談件数 約18.8件 約18.5件 約18.0件

この表は、日常生活における様々なトラブルの相談を受理し、解決に向けたアドバイスや手助けをおこなう「独立行政法人国民生活センター」がホームページ上で発表している「訪問販売によるリフォーム工事業のトラブル」の統計結果を元に作成したものです。

2000年代では概ね5,000件代で推移していた相談件数が2010年代になってから急激に増加し、2013年には最大で7,000件を超える相談が寄せられました。

リフォーム工事業とは、外壁塗装だけでなく屋根・外壁の改修工事や室内工事も合算しているので、表記の数値の全てが外壁塗装に関するものではありませんが、外壁塗装は全体の中でも大部分を占めていると見て間違いありません。

この統計結果は、あくまでも国民生活センターに寄せられた相談受理の件数。

ということは、国民生活センターに相談していないトラブルは件数に含まれていないことになります。

一体、実際のところはどれほどの件数になるのか…

想像もつかないほどのトラブルが発生しているのは間違いありません。

なぜ外壁塗装はトラブルが多い?

なぜ、これほどまでに外壁塗装を含めたリフォーム工事業界にトラブルが多いのでしょうか?
その理由は

  • ①外壁塗装の工事に「定価」が存在しない
  • ②外壁塗装の工事価格の「相場」が分からない
  • ③工程や工事の方法などに対する「知識」がないので、業者の言いなりになってしまう
  • ④仕上がったばかりの頃は一時的に美しくなるので「手抜き」に気が付かない

というところが大きいでしょう。

外壁塗装の悪徳業者が使う代表的なセールストークを例に挙げてみましょう。

業者:いま見てきたんですけど、もうお宅の屋根は限界なので次に雨が降れば雨漏りするかも知れませんよ。
住人:え?そうなの?全く気がつかなかった!
業者:屋根の塗装をすれば雨漏りの心配はなくなるんですけど、よその業者に依頼すれば200万円はかかるでしょうね。
住人:そんなに高いの⁈
業者:ウチなら今すぐに工事契約にサインをもらえれば150万円で工事できるからおトクですよ。
住人:え?よその業者よりも50万円も安くできるの?
業者:もちろん!しかもこの先50年は雨漏りなんて絶対にしない塗料を塗るので、将来的に塗り替えの必要がなくなるんですよ。
住人:安く工事してもらえて、この先も塗り替え不要だなんて、良い業者さんに声をかけてもらえたみたいね。

ちょっと極端過ぎたかも知れませんが、こんなセールストークが登場した場合は相手のことを悪徳業者と断定しても間違いありません。

外壁塗装は住宅を長持ちさせる効果があっても、雨漏りをシャットアウトするような効果はないし、塗装が傷んだからといってすぐに雨漏りするわけではありません。

屋根の塗装で150万円だなんて有り得ないほどのぼったくりです。

よく聞くセールストークですが「この先は塗り替え不要」なんて夢のような塗料は存在しません。

全てが消費者側の無知を逆手に取った悪意だらけのセールストークです。

工事契約がほしいばかりにこんなインチキだらけの訪問販売を繰り返すから、外壁塗装業界はトラブルが頻繁に起きてしまうのです。

外壁塗装で失敗も後悔もしたくない!

そんな方にはぜひ実践して頂きたい、外壁塗装業者を選ぶ際の5つのポイントを紹介します。

外壁塗装で正しい業者を選ぶポイントは

  • 施工実績が確認できる業者を選ぶ
  • 工事内容が充実した業者を選ぶ
  • 即決を迫らない業者を選ぶ
  • 塗装専門の業者を選ぶ
  • 必要のない塗装を勧めない業者を選ぶ
  • 材料を明かしてくれる塗装業者を選ぶ
  • 「手直し」がない塗装業者を選ぶ
  • 「◯◯さんの紹介」は失敗のもとなのでやめておく
  • 信頼できる営業マンを見極める
  • 即決は絶対NG!相見積りを実践しよう
  • 「サービス工事」に騙され内容にしよう
  • 塗装業者の種類と中間マージンの関係を理解する

の7点です。

この5つをしっかり実践して、本当に納得できる外壁塗装を実現させましょう。

各ポイントについて、詳しく解説していきます。

ポイント1.安いからではなく施工実績が確認できる業者を選ぶ

外壁塗装の業界で最も人気がある業者は、個人単位などの小規模で展開している塗装業者です。

実際に外壁塗装を小規模な塗装業者に依頼した方々に「なぜ大手ではなく小規模な業者を選んだの?」と質問すると、ほとんどの方が

  • 大手は中間マージンがかかって工事価格が高くなるから
  • 営業費や広告費がかかっていない分、工事価格が安くなるから
  • 知り合いから紹介されて、大幅に値引きしてもらえたから

と回答します。

つまり、多くの方が「最安値で工事ができるから」という理由で業者を決めているようです。

実際にその業者がどんな塗装工事をしてきたのか?

「こんな住宅に住みたい!」と思えるような塗装工事をしてくれる業者なのか?

という点を気にすることなく、ただ最安値であることだけに着目しているわけです。

住宅の定期的なケアとしては必須の外壁塗装。

もちろん、相場よりも安く施工できれば、それに越したことはありません。

しかし「安かろう・悪かろう」では意味がありません。

外壁塗装は最安値といっても数十万円の世界。

中古車を購入するのと大差はない出費にはなるのだから、安い買い物ではないのです。

外壁塗装の業者を選ぶ際には、できる限り施工実績を確認できる業者を選びましょう。
具体的には

  • ホームページ
  • 広告
  • 実際にその業者が施工した住宅

で施工実績を確認することができます。

この「施工実績の確認」という点においては、大手業者のほうが優秀です。

なぜなら、ホームページなどでこれまでの施工実績を豊富に紹介しており「この業者に依頼するとこんな感じに仕上がる」というイメージを描きやすいからです。

小規模な業者では、ホームページもない、広告なんて出したこともないという業者も珍しくありません。

もし近場にその業者が施工した住宅があれば、実際に足を運んで見てみるのがベスト。

実際に見ることができなくても、営業のためにこれまでの施工実績を写真に撮ってアルバム保管している業者は多いので、マイホームと同じくらいの年数、工法、状態の住宅の施工実績の写真を見せてもらうと良いでしょう。

ポイント2.工事内容が充実した業者を選ぶ

外壁塗装の業者を選ぶ際には、工事内容が充実した業者を選びましょう。

例を挙げて説明します。
マイホームの外壁塗装をA社・B社・C社の3社に見積もってもらったとしましょう。

まずはカンタンに「3社とも100万円だった」とします。

どの業者を選んでも同じ100万円。

あなたなら、どうやって業社を選びますか?

おそらく、ほとんどの人が「見積り書を確認して、工事内容が充実している業者を選ぶ」と答えるでしょうね。

同じ価格でもワンランク上の塗料を使っている、他社が施工を予定していない部分も含んだ見積りになっているなど、同じ100万円の中でもよりおトクに感じる業者を選ぶはずです。

では、同じく3社に見積りを依頼し

  • A社が100万円
  • B社が120万円
  • C社が80万円

だった場合はどうでしょうか?

ただ工事価格だけを見ていれば「最安値のC社に依頼する」と答えるかも知れませんが、ここは考え所です。

もし、各社の違いが

  • A社は標準ランクの塗料で100万円
  • B社は高級ランクの塗料で120万円
  • C社は低ランクの塗料で80万円

だった場合は、単に最安値だからといってC社を選ぶわけにはいかなくなります。

外壁塗装業者を選ぶ際には、単に工事価格だけで選ぶのではなく工事内容が充実した業者を選ぶことが重要です。

全く同じ工事内容なら安い業者を選ぶのがベストですが、この例のように、最安値を提示しているには「安いなりのワケ」が潜んでいることが多いのです。

工事内容を確認するには?

外壁塗装の工事内容を確認する際に役立つのが「見積り書」です。
見積り書には、工事内容と各工程に応じた単価、合計金額が記載されているので、工事内容が充実した業者を選ぶ材料になります。

工事内容が充実しているかどうかは

  • 塗料のランク
  • 各部に使っている塗料の耐用年数が統一されているか?
  • 下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りになっているか?
  • 塗装面積が少なくないか?
  • 塗装箇所が漏れなく記載されているか?
  • 工程が漏れなく記載されているか?

を確認すると良いでしょう。

【現役プロ業者の一言】

見積り書の「塗装面積」を確認すると、各社が提示している面積がバラついている場合があります。極端に面積が少ない業者があれば、どの箇所かを省略していることも考えられます。「塗装箇所」の部分は屋根・壁のほかに軒天井・雨どい・破風・幅木が漏れなく記載されているかを確認しましょう。「工程」は高圧洗浄・ケレン(金属部がある場合のみ)・養生・下塗り・中塗り・上塗りが主ですが、中には高圧洗浄を省略する悪質な業者もいるので要注意です。

ポイント3.即決は絶対NG!即決を迫らない業者を選ぶ

外壁塗装で失敗しない、後悔しないための必須条件が「即決は絶対NG」です。

「即決を迫られた時点でお断りする」くらいの気構えで良いでしょう。

とにかく工事契約が欲しい業者や営業マンは「今すぐ契約してくれれば◯◯万円値引きします」というセールストークを使います。

また、即決させるために「このままだとすぐに外壁が傷んで壁が崩れますよ」とか「次に雨が振ったら雨漏りしますよ」などと、

さも非常に危険な状態であるかのようなセールストークを使う営業マンもいます。

こんなセールストークが登場して即決を迫られたら「なぜこの営業マンは即決をさせたがっているんだろう?」と疑ってみましょう。

できるだけ安く工事できるように取り計らってくれている、本当に我が家の危険を心配してくれている…なんて人の良い営業マンはいません。

なぜ即決させたいのか?

それは「真っ当な外壁塗装の業者が見ればぼったくりに気付かれてしまうから」です。

外壁塗装の営業で即決を迫る業社は、ほぼ100%に近い割合で悪徳である疑いが大です。

じっくり考えてみれば、

  • 相場よりも高い工事金額になっている
  • 低ランクの材料を、さも高級かのように説明している
  • 通常は絶対に省略できない工程を省略している
  • そもそもどんな業者なのか不明

などの怪しい点にも気が付く余裕が生まれます。

という手口が他の業社にバレてしまうので「相見積り」を恐れて即決を迫ってきます。

 

では、即決を迫る代表的なセールストークと、その「ウラ」を紹介しましょう。

【値引き型】
  • 今日、この場で契約してもらえれば、見積り額150万円のところを130万円にしますよ。
  • すぐに契約してもらえれば、足場代は0円にします。

→本当に値引きしているか不明だし、値引きと言いながら相場よりも高い価格になっているケースがほとんどです。

【煽り型】
  • すぐに契約して工事に取り掛からないと、外壁が朽ちてしまう危険な状態ですよ。

→確かに外壁塗装には住宅の寿命を伸ばす効果がありますが、すぐに塗装しないと住宅がダメになるような危険は絶対にありません。

【モニター型】
  • この地域で当社の施工をアピールしたいので、すぐに契約してもらえれば半額で工事します。

→「モニター商法」と言われる、典型的な悪質訪問業者の手口です。異常に高額な見積りから半額にしても相場より高い価格になっていたり、工事に取り掛かってから「ここも悪い、あそこも悪い」と難癖をつけて工事金額をつり上げてきます。

国民生活センターに寄せられるリフォーム工事関係のトラブル件数は2016年だけで6,246件。
これは相談件数なので、泣き寝入りしている方や悪徳業社に引っかかってしまったことに気づいていない方を含めると数倍にもなるだろうと言われています。

本当に良い外壁塗装業者は、絶対に即決を求めることはありません。即決を迫る業者は絶対にNGだと断言します。

  • よく考えて決断してください。
  • 他社としっかり比較して、納得できればお任せください。

こんな説明をしてくれる業者にこそ、安心してマイホームのお化粧直しを任せられるのです。

間違っても即決を迫れれて契約書を交わしたり、ローン契約書まで書かされてしまわないように注意しましょう。

合言葉は「即決業社は即お断り!」です。

即決NGは、悪徳業者のぼったくりを回避するだけではありません。
たとえ真っ当な塗装業者でも、全く同じ工程・塗料で施工するのに業者によって工事金額に差が生じる場合があります。
少々の差なら気に留めなくても、業者の経営方針、足場屋や塗料屋との関係などによっては数十万円の差が生じることもあるので、即決してしまっては大損をするおそれがあります。

1社の見積り金額が相場より高いのか、安いのか?
もっと安くて高品質な工事ができる業社があるのでは?
という心づもりで、絶対に即決はせず、必ず複数の塗装業社から見積りを取る「相見積り」を実践しましょう。

⑤ 「サービス工事」に騙されるな!

外壁塗装をできるだけ安く済ませたいと考えている方にとっては非常に美味しそうに聞こえる「サービス工事」。
サービスと聞くとつい心が揺れ動いてしまうものですが、これが罠であることが多いので要注意です。

サービス工事をうたった外壁塗装工事の見積りを見ると、ほぼ確実にサービス分の金額が別の項目に上乗せされています。
代表的な事例を見てみましょう。

足場代・高圧洗浄代をサービスします

足場代は一般的な一戸建て住宅で15万円前後、高圧洗浄代は5万円程度が相場です。
足場代と高圧洗浄代は、外壁塗装になくてはならない固定費のようなもの。
それを「サービスです」といって無料にしてしまえば、業社としては必ずどこかにしわ寄せがくるので、こっそりと塗装代金などに上乗せしてきます。

屋根・壁以外の塗装はサービスします

屋根・壁を除いた部分といえば、軒天井・破風・雨どい・幅木などですが、これらの付帯部分を「サービスで塗装します」などと言ってしまう業社は要注意。
付帯部分の塗装だけでも、日数にして2〜3日はかかります。
塗料代と人件費で10万円以上はかかる工事なので、無料にできるはずがありません。
必ずどこか別の部分にちゃっかりと上乗せされます。

モニターなのでサービスします

外壁塗装の訪問販売・訪問営業がきて「モニター」という単語が出てきたら、それだけで要注意。
古典的な「モニター商法」のおそれが大です。

モニター商法とは、

  • この地域での実績がないので、モニターとして特別価格で外壁塗装工事をさせて欲しい
  • 自社で新しい塗料を開発したが施工実績がないので、モニターになって欲しい

などの謳い文句を使って工事する悪徳商法の一つです。

モニター価格・モニター割引・サービス価格・特別価格などの名目で大幅な値引きを装いますが、実際には相場よりも高い工事金額を請求されたり、本当に安くても非常に粗悪な施工をされてしまいます。
見積り書を見ると確かにモニターとして大幅な割引を記載していますが、ほかの部分に上乗せされていたり、相場からかけ離れた金額になっているケースばかりです。

ポイント4.塗装専門の業者を選ぶ

昼間に自宅にいると外壁塗装の営業マンが訪ねてくることがあります。その多くが「◯◯ホーム」「◯◯住建」のような社名のリフォーム会社。

実はこれらのリフォーム会社、外壁塗装の専門業者と比べると料金が割高です。

なぜ料金が高くなるのか?それはコストが多く発生しているから。

リフォーム会社の多くは、ローカルネットのテレビ番組でCMを放送したり、タレントなどをイメージキャラクターに起用してホームページや広告で紹介したりと多額のランニングコストがかかっています。

ただでさえ営業マン、事務員、自社の作業員や職人など多くの従業員を抱えており、事務所の家賃や光熱費なども捻出しなくてはならないのですから、工事料金が高くなるのは当然です。

もし工事料金が思ったほどに高くないという場合は、安い材料を使っていると疑ってほぼ間違いありません。

その点、塗装専門業者の多くは、資機材や材料を置く倉庫代わりの事務所を借りているくらい。

事務所の電話は個人の携帯電話に転送して事務員を削減、立派なホームページなどもなしで頑張っている職人ばかりです。

もし、大手のリフォーム会社と塗装専門の業者の施工を同じ工事価格で比較した場合、塗装専門の業者のほうが2段階から3段階は良い材料を使ってもらうことができると考えて良いでしょう。

ポイント5.必要のない塗装を勧めない業者を選ぶ

ある塗装業者は、住宅の壁を塗装してもらいたいと依頼されて現場に見積りに行き、そこで施主から「やっぱり屋根もついでにお願いしようかな?」と言われたのに、壁の塗装だけ受注して屋根の塗装はお断りしたそうです。

ずいぶんともったいない話ですが、その住宅の屋根は元々の塗装工事の質が良かったため塗り替え時ではなかったので断ったとか。

壁の塗り替え工事が終わった後、この塗装業者は「あと5年後が塗り替え時だから、5年後にまたお声かけしますね」と言い残しましたが、5年後には施主のほうから「5年経ったから屋根を塗り替えて欲しい」と依頼があったそうです。

塗装業者にしてみれば、屋根壁すべてを含めて塗装工事をしたほうが当然収入も大きくなるので「屋根のほうはまだ塗り替え時じゃないなぁ…」と心の中では感じていても一挙に塗装することを勧めるものです。

「ここはまだ塗り替えの必要がない」とキッパリ教えてくれるような塗装業者は非常に良心的で、施主の立場に立って住宅のことを第一に考えてくれていると思っても良いでしょう。

難癖をつけるかのように、あそこも悪い、ここも悪いと言うような営業マンが訪ねてくる塗装業者はあまりオススメできませんね。

③ 信頼できる営業マンを見極めよう

外壁塗装で失敗しない、後悔しないためには「営業マン」の見極めが非常に重要です。

個人の塗装職人にお願いする場合を除いて、実際に外壁塗装工事が始まるまでに施主と接触するのは営業マン。
営業マンにも種類があって、主に

  • リフォーム会社や工務店に在籍している、社員としての営業マン
  • フリーで営業活動をしており、実際の工事を塗装屋や個人の塗装職人に丸投げするブローカー的な営業マン

に大別されます。

どちらの種類にしても、どんな塗装にするのか、どのランクの塗料を使うのかなどを施主に提案しながら、施主が不明に感じる点を解消し、施主と一緒になって最善の塗装をプランニングするのは営業マンの仕事です。
だからこそ「信頼できる営業マン」を見極める必要があります。

信頼できる営業マンを見極めるために、こんな質問を投げかけてみましょう。

  • おたくはどんな会社なの?
  • 施工実績はあるの?
  • 実際に塗装工事をするのはどんな職人さん?
  • どんな方法で塗装するの?
  • 今回の塗装で何年くらいは品質が保たれるの?
  • ちゃんと保証はしてくれるの?

どの質問も、会社のことや外壁塗装のことについて真剣に勉強していないと的確な返答はできないでしょう。

勉強不足の営業マンでは、施主の要望がきちんと職人に伝わっているか心配になります。
実際の外壁塗装の現場を知り尽くした営業マンとお付き合いをするのがベストですね。

【現役プロ業者の一言】

個人の塗装職人の場合は、職人自身が営業に回っていることがあります。職人=営業=社長の仕事を一人でこなしていれば、どんな質問でも的確に返答してくれるでしょうね。広告費を節約するために手書きの広告をコピーしてポストインしている場合は個人の塗装職人であることが多いので、業者選びの選択肢としてチェックしておくと良いでしょう。

ポイント6.材料を明かしてくれる塗装業者を選ぶ

外壁塗装で失敗しないための基本は「相見積り」です。

相見積りとは、複数の業者から同じ条件の工事見積り書を取ること。

工事内容や価格などを比較するのに有効で、業者が相見積りを取っていることを知っていれば「あちらの業者は◯万円くらいだったんだけど…」と価格交渉の材料にすることも可能です。

例えば、いくつかの塗装業者の見積り書を見比べると屋根の上塗りが

・屋根上塗り…シリコン塗料 黒色

とカンタンに記載している業者があれば、同じ塗料でも

・スレート屋根上塗り…ニッペ 1液ファインシリコンベスト 黒色 吹付け

などのように使用する材料のメーカー名や製品名、塗装方法などを詳しく記載してくれている業者もあります。

塗装工事で最もごまかしが行われやすいのが材料。

例えば見積り書に「シリコン塗料」とだけ書いていれば、シリコン塗料ならどこのメーカーのどんな商品を使っても問題はありません。

しかし、一口にシリコン塗料といっても、有名メーカーのものとマイナーメーカーのものでは価格が倍以上も違います。

価格の違いはシリコンの含有量に表れるため、耐久性も色ツヤも段違いです。

もちろんどちらも塗りたての頃は美しく輝きますが、1年、3年、5年と時間が経つにつれてその差は顕著になってきます。

見積り書に材料の詳細を記載してくれている塗装業者は契約書にもそのとおりの内容を記載することになり、間違いなくその材料を使わなければなりません。

もし違う材料を使えば、契約違反となり契約書どおりの材料で工事をやり直すことになるので、材料を無断で変更するような無謀なマネはできないでしょう。

見積り書は「塗装業者の誠実さを映す鏡」です。

使用する材料の詳細まで記載してくれる誠実な塗装業者を選ぶべきです。もちろん、実際に塗装工事が始まったら使用する材料のチェックもお忘れなく。

ポイント7.「手直し」がない塗装業者を選ぶ

よく外壁塗装に関するサイトでは「良い塗装業者を選ぶポイントとは?」という質問に「保証期間中に無償で修理をしてくれる業者」と挙げています。

確かに、5年、10年と長い期間のうちに外壁の塗装が浮いたり剥げたりすることがあります。

しかし、これらのトラブルの原因は塗装業者の知識や技術のレベルが低いためだという事実はあまり知られていないでしょう。

外壁の素地に適合した下地剤を使う、下地剤に適合した上塗り塗料を使う、上塗りは複数回の重ね塗りをおこなうなどの基本的なことを守っていれば、現在の塗料はすぐに傷んだりすることはないくらい品質が良くなっているのです。

手直しなどの修理対応が発生するような業者は、本当に良い業者だとは言えません。

次の塗り替え時まで全く外壁のことが気にならないように仕上げてくれる塗装業者こそ、本当に良い塗装業者だといえるでしょう。

 

② 「◯◯さんの紹介」は失敗のもと!

実際に外壁塗装をした方の多くが、

  • 知人の◯◯さんの紹介で
  • 親戚が塗装屋をやっているので
  • 隣の家を塗装していた業者だったので

などの理由で業者を決めてしまっています。
現役プロ業者の私も、営業で個人宅を訪問した際に「親戚が塗装屋さんだから」「近所に塗装屋さんがあるから」と言われて断られた経験が多々あります。

ところが、この「◯◯さんの紹介で」は失敗のもと。
なぜ知人の紹介などでは外壁塗装に失敗してしまうのか、理由を説明しましょう。

「同じ住宅」ではないから

知人のマイホームは質の良い工事ができたからといって、自分のマイホームも同じように良質な工事になるとは限りません。
住宅の屋根・外壁には様々な種類があり、種類に応じて使用する塗料や塗装方法が異なります。
もしかすると、知人のマイホームは得意な塗装方法で工事できたのに、自分のマイホームは苦手だったり経験不足だったりして質の低い工事になるかも知れません。

外壁塗装業者を紹介してくれた知人の住宅と自分の住宅は「同じ住宅」ではないことに留意する必要があります。

知人は外壁塗装のプロではないから

外壁塗装業者を紹介してくれる知人が、外壁塗装のことを知り尽くして技術も経験も豊富なプロであれば、その人の紹介を信用してもOKでしょう。
しかし、外壁塗装のプロでもない人が「質が良かった」と語る紹介は、どこまで信用して良いのか分かりません。
もしかすると、その知人は大して考えもせずに外壁塗装をお願いし、業者の言いなりになって工事をしてしまったのかも知れないのです。
先ほどの悪徳業者のくだりでも説明したとおり、外壁塗装は仕上がりの美しさに騙されて手抜きなどに気付きにくい業界です。
仕上がったばかりの状態で手抜きを見抜けるのは、外壁塗装のプロや同じく建築業界に精通しているプロだけでしょう。

悪徳業者かも知れないから

悪徳業者が外壁塗装をしても「しまった!悪徳業者だった!」と気が付くのは早くても数ヶ月後、遅ければ数年が経ってからです。
知人のマイホームを工事した外壁塗装業者が悪徳業者だったとしても、その知人が悪徳業者の施工だと気が付くのは随分先のお話。
仕上がりの美しさに騙された知人が「ウチはキレイにできたよ」と紹介してくれたとしたら…
自分も同じように騙されてしまうのは目に見えていますよね。
悪徳業者にしてみれば「カモがさらにカモを紹介してくれた」と両手放しで喜ぶことでしょう。

知人の紹介で悪徳業者に騙されてしまったとすれば、その知人との関係も壊れてしまうおそれがあります。
本当に悪いのは悪徳業者ですが、こうなってしまうとつい紹介してくれた知人までをも恨んでしまうことになりかねません。

【現役プロ業者の一言】

悪徳業者による外壁塗装工事のトラブルは、同じ地域で連鎖的に起こることが多々あります。その理由の一つが「知人の紹介」です。悪徳業者は、ある地域をターゲットに絞ると「もし外壁の塗り替えを考えている知人がいれば紹介してください」とお願いして次の獲物を得て、芋づる式に工事を獲得し、ある程度の利益を上げるとパッタリとその地域から姿を消してしまいます。知人との関係を良好に保つためにも、知人の紹介を鵜呑みにせず自分自身でしっかりと判断して業者を選びましょう。

① 塗装業者の種類と中間マージンの関係を理解しよう

冒頭でも触れましたが「塗装業者」を名乗る業者にはたくさんの種類があります。
これらは、主に

  • 塗装を専門に扱っているのか、手広く建築関係全般を扱っているのか
  • 自社が施工するのか、下請け業者に依頼するのか

というところに違いがありますが、最も注目すべきポイントは

  • 中間マージンが発生するのか、発生しないのか

という点です。

では、一覧表でそれぞれの違いを比較してみましょう。

中間マージン 実際に施工する人
リフォーム会社 営業マン・下請け業者 下請け業者
営業会社(営業のみ) 営業マン・下請け業者 下請け業者
工務店 下請け業者・孫請け業者 下請け業者・孫請け業者
塗装屋(従業員ありの大手) なし 自社職人
塗装職人(従業員なしの個人) なし 自社職人

こうして対比してみると一目瞭然ですが、リフォーム会社・営業会社・工務店に外壁塗装をお願いすると、実際に塗装工事に必要な経費だけでなく、営業マンや下請け・孫受け業者などへの中間マージンが発生することになります。
ここで言う「下請け業者」や「孫請け業者」は、塗装屋や個人の塗装職人です。
つまりは「結局のところ、実際に外壁塗装の施工は塗装職人がおこなう」ということなので、各業者の違いは「誰がどの時点で利益を得るのか?」という違いになるわけです。

そう考えると、単純には「最初から塗装屋や個人の塗装職人にお願いしたほうがいいのでは?」と思いますよね。
確かに、中間マージンが発生しない分だけ工事の総額は安くなるでしょう。
同じ金額だったとしても、塗料などのランクを上げることができるかも知れません。
リフォーム会社などに工事を依頼した場合、実際に施工する塗装屋に支払われる金額は工事総額の半分や1/3程度になってしまうので「どうせ儲けは少ないし…」と考えて手抜き工事をされてしまうおそれがあります。
一方で、下請け業者は「親請け業者からの仕事がなくなっては困る」と良い工事をしてくれると考えることもできます。

どの業者に依頼するのかは一長一短。
中間マージンの存在を考えれば、単純には塗装屋や個人の塗装職人に工事を依頼したほうが安く高品質な工事を期待できそうですが、親請けとの関係によってはリフォーム会社などを仲介にしたほうが質の良い工事になることもあるわけです。

目に見えた工事金額などの情報だけでなく、色々な情報を総合して慎重に業者を選ぶことが、外壁塗装を成功させる秘訣でしょう。

外壁塗装の良い塗装業者を選ぶことのまとめ

外壁塗装で正しい業者を選ぶポイントは

  • 施工実績が確認できる業者を選ぶ
  • 工事内容が充実した業者を選ぶ
  • 即決を迫らない業者を選ぶ
  • 塗装専門の業者を選ぶ
  • 必要のない塗装を勧めない業者を選ぶ
  • 材料を明かしてくれる塗装業者を選ぶ
  • 「手直し」がない塗装業者を選ぶ

の7点です。

たったこれだけで、外壁塗装工事の価格と品質に大きな差が生まれます。

もし「カンタンなようで、なかなか難しいかも…」と感じるのであれば、ぜひ「一括見積りサイト」の利用をオススメします。

一括見積りサイトを利用すれば、厳しい審査にクリアした全国の優良業者を無料で紹介してくれます。

もちろん、即決を迫るような悪徳業者は紛れ込んでいないし、相見積りが前提なので複数の業者から最も工事内容が充実した業者を選ぶことができます。

一括見積りサイトに登録している塗装業者はインターネットの活用に理解を示している業者ばかりなので、ホームページを開設している業者も多く、施工実績を確認しやすいのも特徴です。

もし既に目星がついた塗装業者がいる場合でも、一括見積りサイトを活用して相場や工事内容を比較してみると良いでしょう。

 

 

外壁塗装で失敗しない、後悔しないために実践すべき業社選び5つのポイントを紹介しました。

  • ①塗装業者の種類と中間マージンの関係を理解しよう
  • ②「◯◯さんの紹介」は失敗のもと!
  • ③信頼できる営業マンを見極めよう
  • ④即決は絶対NG!相見積りを実践しよう
  • ⑤「サービス工事」に騙されるな!

この5つのポイントに注意することができれば、外壁塗装で残念な結果に終わることはほぼ回避できるでしょう。

たくさん注意点があるように感じるかも知れませんが、つまりは

  • いま相手にしている業社はどんな業社なのか?
  • 営業マンが「美味い話」ばかりしていないか?
  • 即決を迫られていないか?

という点を焦らず慎重に見極めることが重要だということです。

どんなに良い条件の見積りだと感じても、必ず複数の業社の見積りを比較してから契約する業社を選びましょう。

もし相見積りをする業社選びに迷う場合は「一括見積りサイト」を利用するのがベストです。

厳選された全国の優良塗装業社が見積りをしてくれるので、いま手にしている見積りが相場と照らして適正な工事金額なのかを判断する材料になります。

マイホームの外壁塗装は業社選びが良否を分けます。

優良な業社を見極めて、できる限り安く高品質な外壁塗装を実現させましょう。

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