外壁塗装の訪問販売の詐欺手口とは!?実際に騙された体験談※見積もり書付き

ピンポーンと自宅のチャイムが鳴ったのでドアを開けてみると、立っているのは見知らぬセールスマン風の男性。

何かと思っていると「外からパッと見ただけなんですけど、おたくの外壁、もう限界ですよ。」と言われて、男性の正体が外壁塗装の訪問販売のセールスマンだと分かった。

こんな経験はありませんか?

実は、外壁塗装の訪問販売をしている業者には、かなりの割合で悪徳業者が潜んでいます。
外壁塗装をはじめとしたリフォーム工事業に関するトラブルのほとんどが、訪問販売・訪問営業から始まるものばかり。

ここでは、外壁塗装の訪問販売・訪問営業に潜む罠を紹介します。

悪徳業者の手口や見積り例なども紹介するので、悪徳業者を見極める知識としてご覧ください。

自宅に外壁塗装の訪問販売が来た!

外壁塗装に限った話ではありませんが、訪問販売は突然やってきます。
ご主人は仕事に行っているので奥さんが1人で留守を守っている時、ご主人をターゲットに話すほうが有効な場合は土曜日・日曜日などの仕事が休みの昼時など、セールスの訪問営業はこちらの予定なんてお構いなしに訪ねてきます。
何の準備もなく、心構えもない状態でやって来るのだから、こちらとしてはノーガードですよね。

外壁塗装の訪問販売・訪問営業のセールストークは

  • いまおたくの外壁をチェックしたんですが、このままでは危険な状態ですよ
  • この地域に実績を作りたいので、モニターを探しています
  • ◯月いっぱいのキャンペーン中です
  • 今日のうちに契約してもらえば値引きしますよ

というのが常套句です。
つまり、これらのフレーズが登場したのであれば要注意。

相手は訪問販売・訪問営業のプロですから、こんな怪しいフレーズを使っても「怪しい!」と思わせないセールストークで補強してきます。
いかにも外壁塗装のことを知り尽くしていて、専門的な知識で診断したかのように話されれば、外壁塗装についての知識がない消費者としては「そうなのかも知れない…」と感じてしまうでしょう。
さらに「おトクですよ」という美味しそうなエサをチラチラと見せられたら、つい「じゃあお願いします!」と即決してしまうのです。

訪問販売・訪問営業の中にも本当に素晴らしい商品やサービスがあるので一概に全てが悪徳業者だとは言えませんが、特に外壁塗装に関して言えば「絶対に即決だけはするべきではない」と断言します。
なぜなら、外壁塗装の訪問販売・訪問営業は、ほかの業種と比べると悪徳業者である確率が圧倒的に高いからです。

悪徳業者の被害件数

一方的に「外壁塗装の訪問販売・訪問営業には悪徳業者が多い」と言っても、ぼんやりとしたイメージしか伝わらないので、あるデータに着目してみましょう。

生活上の様々なトラブルについて相談・助言をしている国民生活センターでは、外壁塗装を含めたリフォーム工事業の訪問販売・訪問営業に関するトラブルの件数を発表しています。

悪徳業者の被害件数
出典:独立行政法人 国民生活センター

2016年中、国民生活センターが受理したリフォーム工事業に関する相談の件数は、なんと6,593件。

これを人口や世帯数などを考慮せず単純に47都道府県で割ってみると、各都道府県の1年間の相談件数は130件。

つまり、あなたが住んでいる都道府県でも3日に1件はリフォーム工事業の訪問販売・訪問営業に関するトラブルが発生していることになります。

さらに国民生活センターが発表している件数は「相談の受理件数」であるという点にも注目。

「1件の重大な事故の背景には、29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハットが隠れている」という労働災害の件数を示すハインリッヒの法則は有名ですが、悪徳業者の被害も同じことが言えるでしょう。
一体、年間6,000件を超える悪徳業者のトラブルの水面下にはどれだけの隠れた被害が存在するのか…
泣き寝入りしている人や、悪徳業者の被害に遭ったことに気付いていない人もたくさんいるということです。

なぜ外壁塗装業界は悪徳業者が多い?

国民生活センターが統計で発表しているリフォーム工事業とは、外壁塗装のほか、屋根工事・壁工事・増改築工事・内装工事も含んでいますが、全体の件数の中でも外壁塗装が占める割合が多いと言われています。
なぜ外壁塗装業界は悪徳業者が多いのでしょうか?

その理由は、一言でいえば「消費者の無知につけこみやすいから」です。

外壁塗装の悪徳業者は、

  • 定価が存在しない
  • 相場が分からない
  • 相場から外れていても「ここが悪いから追加工事が必要」と言われれば納得するしかない
  • 仕上がりを見ても、手抜きに気付かない

という消費者の無知につけこんで、高い工事価格で手抜き工事をして暴利を得ています。
例えば雨漏り工事や室内工事のように工事の良否を体感しやすいような工事なら手抜きも気付きやすいのですが、外壁塗装は少々の手抜きや失敗もなかなか気が付くものではありません。

また、外壁塗装には特別な資格などは必要ありません。
厳密にいえば、一定価格以上の外壁塗装工事では都道府県からの許可を受ける必要がありますが、一般住宅の外壁塗装工事ではまず許可を必要とする価格になることはないのです。
そのため、しっかりとした経験や技術がない人でも外壁塗装業者を堂々と名乗っているのが現状です。

残念ながら「外壁塗装=悪徳業者」のようなイメージがあるのは、こんな現状が背景にあるからなのです。

悪徳業者の被害に遭った体験談

ここでは、実際に悪徳業者の被害に遭って相場よりもはるかに高い工事金額を支払うハメになってしまった高橋さん(仮名)の実例を紹介しましょう。

高橋さんは郊外のマイホームの外壁塗装工事を、突然訪ねて来た訪問販売のセールスマンのセールストークにまんまと騙されて任せてしまいました。
しかも「今日、この場で工事を任せてくれれば値引きしますよ」という罠に騙されて即決。
日頃は訪問販売・訪問営業に注意深く対応するので騙されることはなかった高橋さんでしたが、

  • 即決すれば値引きする
  • このままでは非常に危険な状態

というセールストークに負けてしまいました。
その結果、通常であれば110万円程度でできたはずの外壁塗装工事に、なんと2倍以上の230万円もの大金を支払うことになったのです。
支払いの段階では特に疑問を感じていませんでしたが、インターネットで業者名を検索したところ、

  • 相場よりもはるかに高い代金を請求された
  • 手抜き工事が多く、すぐに塗装が痛んだ

など悪い口コミばかりだったので「自分も悪徳業者に騙されたのでは?」と疑問を感じたのでした。

悪徳業者の見積り例

悪徳業者が作成した見積り書を高橋さんから入手したのでご覧ください。

悪徳業者の見積り例

現役プロ業者の視点からみると、この見積り書を一見しただけで悪徳業者だと判別できます。

では、どこに注目すれば判別できるのかを順に説明していきましょう。

①足場代が高すぎる

足場の敷設・撤去の単価が1,000円は明らかなぼったくりです。全国的に足場の相場は1㎡あたり500〜600円程度。標準的な一戸建て住宅で15万円前後になりますが、この見積りでは約2倍の単価が設定されています。

②高圧洗浄代が高すぎる

高圧洗浄代の単価が500円もぼったくりです。高圧洗浄の相場は1㎡あたり200円前後。高圧洗浄のみを専門にしている業者でも住宅まるごとで4〜5万円、屋根または外壁だけなら各2万円程度なので、10万円を超えるこの見積り額は以上です。

③屋根・外壁の代金が高すぎる

屋根・外壁ともに単価が異常に高くなっています。1㎡あたり7,000円といえば、最高級の光触媒塗料を使用した場合と同等。メジャーでリーズナブルなシリコン塗料でこの単価は明らかなぼったくりです。

④付帯部分の見積りが大雑把すぎる

軒天・破風・雨どいなどの付帯部分の見積りが「一式」となっており、面積の計算をしていません。住宅によって軒天・破風・雨どいの広さは全く違うので、大雑把に一式とするのは不適切です。さらに、標準的な住宅では付帯部分のみで30万円は高すぎます。

⑤値引きが大雑把すぎる

工事の総額が消費税込みで286万円920円。一般住宅の外壁塗装の相場が100万円前後であることに照らせば明らかにぼったくりですが、大雑把に「まるっと230万円でいいですよ」というセールストークで「トクをした」と感じさせようとしているのがミエミエです。このように大幅な値引きをしているように見せかけて相場よりも高い代金を取る手口を「値引き商法」といいます。

⑥有名企業と似た社名を騙っている

訪問販売・訪問営業の業者が騙っている名前が有名企業と同じだったり、よく似た名前だったりすることがあります。消費者としては「あの会社なら安心だろう」というブランド力を信じてしまいますが、実は有名企業とは別物だったということも。有名企業の社名や似た社名の場合は、本物の有名企業のホームページで企業概要やグループ概要をチェックして、実在する部署や関連会社であるかを確認しましょう。

こんなぼったくりだらけの見積りを立てるくらいですから、見積り書できちんと三度塗りを記載していても本当に三度塗りをしてくれるのかどうかは信用できませんね。
実際に高橋さんがプロ業者に依頼して診断してもらったところ、住宅の裏手にあたる面を二度塗りしかしていなかったり、軒天や破風などの塗装が雑であったりと、明らかな手抜き工事だと診断されました。

診断したプロ業者の見積り額は見積り書と同じ工程・材料で110万円。

つまり高橋さんは「値引きをしてもらった」と思い込んでいましたが、実は相場の倍以上の工事価格を支払って手抜き工事をされたということになります。

【現役プロ業者の一言】

足場代や高圧洗浄代は、業者によっては1軒一律料金にしている場合があるので、見積り単位が「一式」となる場合があります。一式になっているかどうかで判断するのではなく、面積と単位あたりの相場を掛け合わせて相場からかけ離れていないかがポイントとなるので、やはり相場を知ることは重要です。

外壁塗装の訪問販売に潜む罠のまとめ

外壁塗装の訪問販売・訪問営業は、悪徳業者であるおそれが大です。

悪徳業者はこちらが外壁塗装についての知識を持っていないことにつけ込み「このままでは危ない」と不安を煽ったり「今すぐ契約しれくれれば値引きする」とおトク感を装って言葉巧みに契約を取ろうとします。

外壁塗装の訪問販売・訪問営業へのベストな対応は「即決しないこと」。

即決しなければ相見積りを取って他社と見比べる時間的な余裕が生まれます。

もし「外壁塗装の訪問販売がきて、工事をお願いしようか迷っている」という方がいれば、まずは契約を急がず「一括見積りサイト」を活用することをオススメします。

サイト独自の厳しい審査に合格した複数の優良業者が適切な見積りをしてくれるので、悪徳業者の見積りはたやすく見破ることができるでしょう。

「もう即決してしまった」という方もご安心ください。

自宅への訪問販売・訪問営業の場合、契約書面を交わして8日間は一方的に契約を解除できる「クーリングオフ」が有効です。

すぐに相手方に契約の解除を通知して、適正な価格で品質の良い外壁塗装工事をしてくれる業者と契約を結び直しましょう。

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