【外壁塗装の見積もり編④】外壁塗装でいらない工事を徹底仕分け!不要な工事を省いて安くしよう

【外壁塗装の見積もり編④】外壁塗装でいらない工事を徹底仕分け!不要な工事を省いて安くしよう

外壁塗装の見積りを見ると、いろいろな工事項目が記載されていますよね。

外壁塗装の知識がないと「これって本当に必要なの?」と感じるのではないでしょうか?

確かに、少しでも安く外壁塗装を実現するには不必要な工事項目は省いて節約したいところですよね。

ここでは、外壁塗装の「いる・いらない」を徹底的に仕分けしていきます。

外壁塗装の仕分け対象

今回の外壁塗装の「いる・いらない」では、みなさんが疑問に感じることが多い工事項目を仕分け対象に選びました。

  • ①屋根の塗装
  • ②雨どい・破風などの塗装
  • ③縁切り
  • ④シーラー・フィラー・プライマーの塗装
  • ⑤シーリング・コークングの補修
  • ⑥ケレン

では早速ですが、各工事項目を仕分けていきましょう。

仕分け① 屋根の塗装

【必要度】絶対に必要!

外壁の色あせ・くすみ・剥げなどの損傷をきっかけにマイホームの外壁塗装を考え始める方は多くいますが、屋根をきっかけにする方はあまりいません。

「屋根って、高い場所からじゃないと見えないし、塗り替えないでも大丈夫なんじゃない?」と思っている方も多いでしょう。

外壁塗装といえば「外壁+屋根」の塗り替えが基本セットのようになっていますが、切り離してみると屋根の塗装だけでも20〜30万円程度。

見えることもない屋根の塗装を省けば20〜30万円程度の節約になりそうですよね。

仕分けの結論は「屋根塗装は絶対に必要」です。

屋根の塗装は、外壁の塗装と合わせてセットでやってしまうべきです。

理由を説明しましょう。

理由① 漏水防止のため

屋根に施された塗装には、単なる見た目以上に重要な役割があります。

塗装が屋根瓦をコーティングすることで紫外線などによる劣化を防ぎ、雨水を下に向かって流してくれます。

この働きによって、屋根瓦の老朽化を防ぎ、住宅にとって重大な損傷を与える「漏水」を防ぐことができます。

漏水すると屋根の内部に水が侵入し、室内に雨漏りを起こして住環境を悪くしてしまうだけでなく、木材でできた柱を腐らせてしまい大規模な修繕をおこなう必要がある事態にまで発展します。

むしろ、雨漏りという分かりやすいサインが現れてくれれば良い方で、雨漏りをすることもなく静かに住宅の大事な部分を侵食してしまうこともある恐ろしい症状なのです。

普段は見える部分ではないし、色あせなども目立たないかも知れませんが、

「外壁の塗り替え適齢期=屋根の塗り替え適齢期」です。

新築して同じ時に塗装されているのだから、塗り替え適齢期も同時。

暑さ・寒さ・風雨やホコリから住宅を守ってくれている屋根だからこそ、この機会に点検・修繕を含めて塗装の塗り替えをするべきです。

理由② トータルコスト削減のため

屋根を塗装するためには、絶対に足場を建てる必要があります。

一般的な二階建て住宅の周りに足場を建てた場合、相場は15万円前後。

もし屋根の塗り替えを先送りしてしまうと、漏水などが気になって屋根の塗装だけをする時にも再度足場を建てることになり、余計な足場代がかかってしまいます。

10年・20年と長いスパンで見た場合のトータルコストを削減するには、1回の足場で屋根と外壁を一緒に塗装するほうがおトクです。

トータルコストの削減を目指すなら、たとえ外壁と比べて屋根の塗装の劣化を感じない場合でも、絶対に屋根は塗装と一緒に塗装するべきです。

仕分け② 軒天井・破風・雨どいなどの塗装

【必要度】部分的に削減の余地あり

外壁塗装のメインは「外壁」と「屋根」ですが、完璧な仕上がりを求めるのであれば外壁・屋根に付帯する

軒天井・破風・雨どいなども塗装する必要があります。

ただし、部分的には削減して節約する余地もあるので、詳しく見ていきましょう。

軒天井

【必要度】絶対に必要

軒天井とは、屋根の裏側で軒先に突き出している部分のことです。

日陰となってはいますが、住宅の見栄えとしては非常に目につく部分なので塗り替えをしないと劣化が目立ちます。

また、屋根からの雨水が伝いやすく、劣化が起こりやすい場所です。

モルタル製の軒天井は剥がれやヒビが、木製の軒天井は腐食や色あせが起こり、漏水の原因となるため、外壁・屋根と合わせて同時に塗り替える必要があります。

破風

【必要度】絶対に必要

破風=「ハフ」と読みます。

屋根ぎわの側面といえば分かりやすいでしょう。

破風が美しく塗装されていると、外壁と屋根のキワが引き締まって見える効果があります。

破風は屋根を伝う雨水が集まる場所でもあり、非常に劣化が激しい部分です。

外壁や屋根よりも先に破風の劣化が目立つというケースも珍しくないので、破風は絶対に塗り替えが必要です。

特に木製の破風は非常に劣化が激しくなるので、ランクの高い塗料で塗装する必要があります。

外壁塗装の基本は「各部全てを同じランクの塗料で」と言われていますが、むしろ破風は「ほかの部分よりもワンランク高い塗料」での塗装をオススメします。

雨どい

【必要度】予算に応じて検討の余地あり

雨どいは屋根から伝った雨水を集めて下に流すパイプ。

雨どいは塩化ビニール製のものが主流で、要は「プラスチック」です。

屋外にプラスチックを放置しておくと、ものの数週間で色あせたりヒビ割れたりするので、日光や紫外線、雨水やホコリにさらされることになる雨どいが激しく劣化してしまうのは容易に想像できるでしょう。

裸の状態の雨どいはすぐに劣化してしまいますが、長い年数を耐えることができるのは塗装というコーティングのおかげです。

さて、雨どいの塗り替えですが、できれば塗り直してあげたいところ。

確かに、雨どいがキレイに塗装されていると住宅全体が非常に引き締まって見えるし、美しい仕上がりを求める場合は絶対に塗り替えをするべきです。

大雨の日には激流のような雨水を受け止めて流すことになるため、雨どいは住宅の中でもハードな役割をする部分ですから、塗装の劣化は非常に激しくなります。

ただし、工事費用が予算をオーバーしてしまい、どこかの部分を削らなくてはいけないとすれば、ほかの部分を削るくらいなら雨どいを削るべきでしょう。

雨どいの劣化が激しく割れてしまうなどの事態になったとしても、比較的低予算で交換ができる部分なので「見た目の美しさよりも低予算」という場合には省略しても可です。

【現役プロ業者の一言】

低予算を優先する場合は雨どいは省略可ですが、雨どいをキレイに塗装しているか、劣化して白く変色しているかによって、住宅の見栄えには段違いの差があります。もし低予算で雨どいの塗り替えを省略した場合は、機会をみてDIYに挑戦するのも良いでしょう。黒・茶色などの濃い色の溶剤系塗料を使えば、素人でもある程度は美しく塗装することができます。ただし、DIYは脚立で届く1階部分の屋根だけにしておきましょう。足場なしで2階の屋根に登って作業するのは非常に危険です。

仕分け③ 縁切り

【必要度】塗装の方法によっては省略可能

「縁切り」とは、塗料によって埋まってしまった屋根瓦のスキマを1枚1枚開けていく作業のことです。

屋根瓦のスキマが塗料で埋まってしまうと、単純に考えれば雨水が侵入しなくなって漏水防止になりそうな気がしますが、実は逆です。

いくらスキマを埋めても、どうしてもごく少量の雨水の侵入は避けられません。

そこで屋根瓦のスキマが埋まっていると、侵入した雨水は逃げ場を失ってしまい、結果として住宅を傷めてしまいます。

そのため、塗料によって埋まってしまったスキマを開ける作業が必要になるわけです。

特に最近の住宅ではよく使われている「コロニアル」と呼ばれるパネル状の瓦では、1枚1枚の瓦が密集しており、ローラー塗装やエアーコンプレッサーによる吹き付け塗装では塗料がスキマを埋めてしまうことが多いので、縁切りは非常に重要な作業となります。

また、縁切りのほかにも「タスペーサー」と呼ばれるプラスチック製のスペーサーをかませることでスキマを確保する方法もあります。

ただし、縁切りにしてもタスペーサー設置にしても、非常に手間がかかるため3〜5万円程度の費用がかかることが難点。

そこで、低予算を考えている方には、縁切りやタスペーサー設置を省略するために「エアーレスによる薄吹き塗装」をオススメします。

エアーレスとは塗料を「溜め込んだ塗料の圧力」によってスプレー状に吹き出す機械ですが、エアーコンプレッサーよりも吐出量は少なめで、薄く吹き付ける作業に適しています。

熟練の塗装職人がエアーレスで屋根の吹き付け塗装をすると、瓦のスキマが埋まることはほとんどありません。

見積りの際に塗装業者の担当者に「屋根はどうやって塗装するんですか?」と尋ねてみましょう。

「ローラーで」といえば縁切りは必須になるし「吹き付けます」と言われてもエアーコンプレッサーの場合はやはり縁切りが必要になります。

縁切りを省略したい場合は「エアーレスでできますか?」と質問してみましょう。

ただしエアーレスは薄吹きなので、三度塗りは絶対不可欠です。

三度塗りをしてくれるのかのチェックもお忘れなく。

【現役プロ業者の一言】

最近の外壁塗装では、屋根塗装をエアーレスで施工するのが主流。つまり縁切りは不要となっている現場が多くなっているのですが、住宅が密集しており近隣への配慮から吹き付け塗装ができない場合もあります。この場合、ローラーやハケで屋根を塗装するため縁切りは必須となります。エアーレスの使用は周辺の条件次第ということになりますね。

仕分け④ シーラー・プライマー・フィラーの塗装

【必要度】絶対に必要!

見積り書に「シーラー」「プライマー」「フィラー」という項目があれば、それは「下塗り」を指しています。

口すっぱく「外壁塗装の基本は三度塗り」だとお伝えしているので、下塗りを省略しても良いはずはありませんね。

絶対必須です。

大きく分けると、

  • 「シーラー」と「プライマー」は同じもの
  • 「フィラー」だけ別物

です。

シーラーとプライマーは、

  • 「seal(シール)」=接着するという意味からシーラー、「primary(プライマリー)」=最初のという意味からプライマーと呼ばれており、メーカーによって呼び名が異なるが同じ役割を持つ
  • 建材の素地と塗料の密着性を高め、塗料の吸い込みを抑える効果がある
  • 水性と溶剤系があるが、臭いや有害性が低いため水性が主流
  • 「薄膜タイプ」と「厚膜タイプ」があり、薄膜たいぷは劣化が軽度の場合で、素地の模様(パターン)を残したい場合は厚膜タイプは劣化が重度の場合で、ヒビ割れを塞いだり防水効果を高めたい場合に使用する

というものです。

一方のフィラーは、

  • 「filler(フィラー)」=詰め物という意味で、素地と塗料の密着性を高めるだけでなく、ヒビ割れなどのスキマを埋める効果がある
  • 厚膜で粘土が高いため、外壁に模様をつける際にも使用する

というものです。

それぞれ同じような役割ですが、例えば、

  • 外壁はヒビ割れが目立つし、模様もつけてもらいたいので下塗りをフィラーで
  • 屋根は瓦のスキマを埋めてしまわないように薄膜のシーラーまたはプライマーで

という使い分けをします。

どの部分にどの下地剤を使うのかは、外壁塗装業者が実際に現場を見て最適なものをチョイスすることになるでしょう。

仕分け⑤ シーリング・コーキングの補修

【必要度】劣化の程度によっては検討の余地あり

外壁がサイディングの場合は、サイディングのパネルとパネルの間に指1本分くらいのスキマがあり、そのスキマをゴム状のシーリング材・コーキング材で埋めています。

シーリング・コーキングはゴム状なので、劣化してしまうとシワが寄ったりヒビ割れが発生します。

また、成分が分解されて白い粉を吹く「チョーキング」を引き起こしたり、最悪の場合はちぎれて剥がれ落ちてしまいます。

シーリング・コーキングが劣化すると、サイディング内部に水が侵入してしまい、外壁が内部から損傷を受けたりシロアリ発生の原因になってしまうので、概ね10年に1度のペースでシーリング・コーキングの補修や交換が必要になります。

この作業は、外壁塗装の下地処理とみなされるので、外壁塗装業者が施工します。

外壁塗装の見積り書にシーリング・コーキングの「打ち増し」または「打ち替え」という項目が入っていたら、外壁のシーリング・コーキングをチェックしてみましょう。
色あせや軽微なシワ程度しかなければ、その上から塗装を塗り替えてもらっても大丈夫です。

ヒビ割れがあっても目立たない程度なら補充で十分耐えることができます。

外壁全体に施工することになるため、費用も高め。

打ち増しで10万円程度、打ち替えなら最低20万円程度が相場となるので、劣化の程度が激しくなければ補充程度でも対応可能となります。

高額な工事になるので、必要・不必要をしっかり見極めたいですね。

仕分け⑥ ケレン

【必要度】絶対に必要

ケレンとは、カンタンにいえば「研磨」の作業です。

住宅の金属部や木部を研磨剤入りのシートなどで研磨することで、サビやカビなどを除去し、塗装する面を調整して、塗料のノリを良くする作業がケレンです。

ケレンは手作業での研磨になるので、かなりの手間がかかります。

もちろん費用もかかりますが、サビやカビの上からケレンなしで塗装をしてしまうと、どんなにランクが高い塗料を使っても3〜5年以内には剥がれやサビの浮き上がりなどが発生してしまうので、非常に重要な作業となります。

特にトタン屋根や雨戸・外壁と屋根のキワにある板金・破風などはケレンが必須となっているので、省略は絶対にできないと考えましょう。

外壁塗装の「いる・いらない」徹底仕分けのまとめ

外壁塗装工事には「やるのがベスト、でも予算によってはやらないのも可」という工事があることがお分かり頂けたでしょう。

悪質な業者では「これもやるべき、これも絶対に必要」と本来であれば不必要な工事をなんでも追加してくるケースがあるので、見積り書をもらったら各部を自分でチェックして、本当に必要なのかをしっかりと見極める必要があります。

この際に役立つのが、複数の業者から見積り書を取り寄せる「相見積り」です。

複数の業者の見積りを比較すれば、必ず共通する工事項目と、ある業者だけが挙げている工事項目が浮き彫りになります。

すでにお付き合いがある塗装業者がいる場合でも「一括見積りサイト」を活用して複数の業者の見積りを比較し「いる・いらない」を見極めましょう。

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