外壁塗装は何年もつの!?外壁塗料別の耐用年数と塗り替えに最適なタイミング

家を新築しても、10年くらい経つと、外壁の色が汚くなり、よく見ると外壁の目地にひび割れが見つかるなど、気になる箇所が出てきますよね。

気にはなっているものの、雨漏りもしていないし、このままで住めないわけではないからとメンテナンスを先延ばしにしていませんか?

また、外壁塗装を勧める営業マンが訪れませんでしたか?

営業マンから外壁塗装の費用を聞くと、そんな高額の費用をかけてまでも塗り替えは必要なのかと思われる方も多いことでしょう。

今回は、外壁塗装の耐用年数や塗り替えをいつ行ったらよいかについてご説明します。

塗り替えはなぜ必要か?

外壁塗装は、家の外観をきれいに見せる目的ももちろんありますが、本来は建物自体の寿命をできるだけ延ばすために行われるものです。

雨水などが建物内に入ってくると、湿気が加わり、カビの発生を招き、さらに木材が湿気を含むとシロアリが発生しやすくなるなど、被害が広がってきます。

実は、雨や紫外線など外の刺激から外壁を守っているのは、1ミリあるかないかのとても薄い塗膜なのです。

新築に使用される塗料の寿命は5~6年であり、フッ素樹脂塗料のような高耐久塗料でも15年ほどです。

一方、日本の家の寿命はおよそ30年といわれていますから、塗膜が先に劣化してしまうと、外壁材が雨や紫外線などの外的刺激を直接受けることになり、住まいの劣化につながります。

それゆえ、大切な住まいを守るために、一生のうちに2~3回は、塗膜の状態により塗り替えが必要というわけです。

外壁塗装の耐用年数とは?

外壁塗装の耐用年数を考える場合、塗料の耐用年数だけでなく、建物自体にも耐用年数があることを忘れないでください。

人気のALCパネルは、50年くらいの耐用年数がありますが、耐用年数の最後の50年目近くに外壁塗装を行っても、ALCパネルが寿命で傷みがひどいので、いくら高い塗料を使ってもパネルとともにボロボロになることが予想されます。

各塗料メーカーは、自社で製造した塗料を使用して塗装後何年間耐久性を維持できるかを耐用年数として示しています。

建物の耐用年数は国税庁により建物の構造・用途別に発表されており、どちらの数字も塗り替えの時期を決める判断に必要なものです。

では、つぎに塗料の種類と耐用年数について説明します。

塗料の耐用年数

【アクリル系塗料】
・耐用年数:5~6年
・耐久年数はあまり長くないけれど、費用が安い
・頻繁に塗り替える必要があるが、外壁のイメージを変えることができる

【ウレタン系塗料】
・耐用年数:7~10年
・安定した耐久度があり、アクリルよりも機能面で優れている
フッ素系、シリコン系よりは劣る
・費用、機能ともに良く、コスパが高い
・光沢が続く

【シリコン系塗料】
・耐用年数:8~10年
・耐久度に信頼があり、外壁の塗り替えで一番多く使われる主流の塗料
・汚れに強く、防カビ性も高い
・コスパでも人気が高い

【フッ素系塗料】
・耐用年数:15~20年
・トップクラスの耐久度
・耐用年数が一番優れているけれど、コストは高い
・商業施設などで使用されることが多いが、住宅の外壁にも使われている

なお、塗料の種類が同じでもメーカーにより耐用年数には違いがあるので、7~10年などと幅があります。

また、外壁の状態や塗装方法によっても変わってくるためです。

外壁にほとんど傷みがない状態ならば、塗装を丁寧に行うことで、表示された耐用年数以上持つこともありますし、反対に傷みの程度が進んでいる壁を補修もしないで塗装すると、平均の耐用年数以下になるでしょう。

フッ素系の価格は高いですが、耐用年数が長いので、1回の外壁塗装で長く持たせたい方にはおすすめです。塗料をどれにしたらよいか悩んだときは、シリコン系塗料を選ぶとよいでしょう。

建物の耐用年数

建築材が違うことで、建物の耐用年数も変わります。なお、耐用年数が過ぎているので、住めないというわけではありません。

木造・合成樹脂造:22年
木骨モルタル造:20年
れんが造・石造・ブロック造:38年
鉄骨鉄筋コンクリート造:47年
金属造:27~34年

建物の耐用年数とは、良い状態を維持できるようにメンテナンスがされている場合の年数を指しています。

手入れを怠っていると、上記の国税庁の発表する耐用年数にはなりません。築年数が経過するほど、修繕費用は大きくなりますので注意が必要です。

外壁塗装の相場はどのくらい?

気になる外壁塗装の費用はいくらぐらいでしょうか?およその相場がわかれば、業者から出してもらった見積もりが適性であるかの判断ができますよね。

結論から言いますと、30坪の外壁塗装の相場は、およそ80万円から100万円です。

なお、外壁塗装の相場はあくまでも概算ですから、200万円近くかかる場合もあります。

相場には、以下の費用が含まれます。

①下地の補修、洗浄費用、塗装費用(工事費と材料費を含む)

ひび割れなどを防ぐために、塗装前に下地を補修して、洗浄します。

塗装を3回に分けて行いますが、塗料の種類によって、価格(単価1㎡)がかなり違います。以下を参照ください。

同じ塗料でも価格に幅があるのは、塗料のメーカーによって価格が違うことや、外壁の状態に応じて必要な作業も違うからです。

アクリル系:900~1,500円
ウレタン系:1,500円~2,500円
シリコン樹脂:2,000円~4,000円
フッ素樹脂:3,000円~5,000円

耐用年数の長い塗料ほど価格は高くなります。

②足場代
30坪程の2階建ての場合:15~25万円程

③人件費
外壁塗装の費用で一番大きい部分であり、また業者により大きく変わる費用が人件費です。塗装の場合、塗料の費用自体は合計額のうちのわずかな部分になります。

外壁塗装の相場は、前述しましたように、およその概算です。面積が同じ家でも形状がシンプルな建物は、塗装も比較的簡単ですが、建物が構造上複雑な場合、塗装も細かくなってきます。

サイディングの外壁では、シーリング(コーキング)工事も必要になってくるので、それぞれの家により、作業内容や作業量が違うので、費用は千差万別であるということを覚えておいてください。

また、費用の詳細については、複数の業者から見積もりを提示してもらいましょう。

耐用年数と塗料の関係

塗料選びには1年当たりの費用もポイント

耐用年数の長い塗料ほど、費用が高くなることはお分かりになったと思いますが、1年当たりの費用で考えてみましょう。

意外に思われるかもしれませんが、1年当たりの費用は、耐用年数の高い塗料の方が割安になります。

ご存知のように、外壁塗装の費用には、足場代や職人の費用といったものが含まれており、塗料だけの金額で決まるわけではありません。

耐用年数が長い塗料ならば、足場代や職人の費用がそのときの1回で済みますが、短い耐用年数の塗料ですと、2回かかることで結局割高になってしまいます。

長期的な費用面から考えると、耐用年数の長い塗料の方がお得になるわけです。

外壁の状態

耐久年数の長い塗料が1年当たりの費用も割安になるといっても、残念ながら長い耐久年数の塗料を選べない場合もあります。

外壁自体の傷みが目立っている場合です。カビが発生している場合やサビが発生している場合もあります。その場合には、防カビ用、防サビ用を選ばなければなりません。

また、家自体の耐久年数や外壁の材質によっては、耐用年数や費用以外の要素も考慮に入れる必要があります。このような場合には、信頼のおける業者に要望をしっかりと伝えて相談してみましょう。

塗り替えに最適な時期はいつ?

塗り替え時期の目安

外壁の塗り替えの時期は、新築の場合は8~10年、2回目は10~15年に行うのがよいでしょう。

新築の方が長く持つのではと思いがちですが、新築で使われている塗料は耐用年数が比較的短いものが多いため、8年位を目安に塗り替えをすることをおすすめします。

塗り替え時期の判断としては、外壁の内側まで傷みが及ぶ前にやっておくべきです。

外壁塗装なら塗膜だけですが、外壁の内部の方が傷んでいると、修繕費用がかかってしまいます。

タイミングを逃さずに塗装を行うことで、家を長持ちさせることができ、かつ費用も抑えられるわけです。

ただし、塗り替えの時期はあくまでも目安であり、家の立地条件や環境などにより、変わってきます。外壁の状態で不安な箇所があれば、塗り替え時期を待たずに、業者に相談してみましょう。

塗り替え状態の目安

見た目でわかる塗り替えの時期の目安となる状態について知っておくとよいでしょう。以下の現象に気づかれたときは、専門業者に相談されることをおすすめします。

・下地のひび割れ・・・建物の乾燥、歪みが原因
・藻やカビが外壁に発生・・・日が当たらず、湿気がたくさんこもっていることが原因
・外壁全体に白っぽい粉がふいている・・・紫外線などによる塗膜の劣化が原因
・サビ・・・鉄の酸化が原因
・シーリング(コーキング)のひび割れ・・・シーリング(コーキング)自体の劣化やサイディングとの接合部分のひび割れが原因
・その他、外壁の変色や塗膜の剥がれなど

塗り替えにおすすめの季節

基本的には、梅雨と冬を除けば、問題ありません。

6~7月の梅雨の時期は、雨の日に工事ができないので、工期が長引きやすいです。

雨の日は湿度が高くなるので、塗料が乾きにくく、塗り直しが発生する可能性があるため、工事は行いません。

冬場は、温度が下がるため、塗料が乾きにくくなり、梅雨の時期と同様に、塗り直しなどの発生により、工期が長くなる可能性があります。

外壁塗装の塗り替えなど、家の大きなメンテナンスが初めての方は何かと不安ですよね。

外壁塗装の一般的な耐用年数を目安として知っておくことは必要ですが、大事な家を守るためには、耐用年数にとらわれないことも大切です。

塗料の耐久度だけでなく、塗料の特徴、建物自体の耐久度や建物の環境、塗装業者の技術的なレベルなどを総合的に判断することで、正しい耐用年数が決まってきます。

そのためには、質の高い塗装業者を選ぶことが重要なポイントとなるでしょう。

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