ラジカル塗料の費用価格は!?性能・耐久年数を他の塗料と徹底比較

外壁塗装で失敗しないための大切な要素の一つに、塗料選びがあります。塗料は、外壁塗装の費用や塗膜の耐久年数を決めるうえで重要な役割を果たします。

塗料の種類は数えきれないほど存在するので、業者が提案してきた塗料が適切なのかを判断するには塗料についての知識が必要です。

知識がないと、「思ったより早く劣化したので、また塗り替えが必要」や「塗り替えしても外壁の悩みが解決されなかった」などという結果になりかねません。

もちろん、どれほど良い塗料を使っても業者が手抜き工事をすれば、塗料本来の性能を発揮することは不可能なので注意は必要です。

ここでは、塗り替えを成功に導くための大切な要素である塗料の種類や耐久年数、性能、そして近年注目されている新しい塗料「ラジカル塗料」についてご紹介します。

1.塗料の種類別、耐久年数と単価

次の表は、塗料の種類別の耐久年数と単価を表しています。当然のことながら、塗料のグレードが上がるほど、単価も上がり、耐久年数も増えます。表の単価は、一般的な外壁塗装で行われる施工回数の「3回塗り」で計算しています。

ラジカル塗料の費用価格は!?性能・耐久年数を他の塗料と徹底比較

シリコンとラジカル、圧倒的2大人気

ここ10年ほどシリコン塗料が人気で、なんと8~9割を占めていました。しかし近年、高性能なラジカル塗料が発売され、シリコンに次いで人気の塗料となりました。

ジカル塗料については後程詳しく説明しますが、シリコンと同じくらいの単価で耐久年数はシリコンとフッ素の中間に位置するので、年々シェアを伸ばしています。

ただし発売から数年しか経っていないため、実際の環境下で築10年以上経過した建物は存在せず、耐久性の実績はまだありません。

耐久年数についての誤解

耐久年数について誤解されている方が多いのですが、例えば耐久年数10年の場合、10年経つまで劣化しないということではありません。また、10年経てばいきなり塗膜の役割を果たさなくなるというものでもありません。

塗膜は、塗装したその日から少しずつ劣化していきます。耐久年数10年というのは、塗料の性能が発揮され、外壁を守る役割をギリギリ果たすのが10年程度だということです。

同じグレードの塗料でも耐久性に差

耐久年数や単価には幅があることに注目していただきたいのですが、この理由は2つあります。

1つ目の理由は、同じ塗料を使っても立地条件や日当たりによって耐久性に差が出ることです。

また2つ目は、同じグレードの塗料でもさまざまな種類があるからです。例えば同じシリコン系の塗料でもメーカーからさまざまな種類が発売されており、水性か油性かによっても耐久性は異なります。

水性と油性の違い

塗料には水性と油性がありますが、簡単に言えばマジックと同じ性質を持つとお考えください。油性マジックは消えにくく、少し臭いますよね。

同様に、油性塗料は水性塗料よりも単価が高い分、耐久年数が長くなります。油性も水性も色あせはしますが、水性に比べると油性の方が色あせしにくいと言われています。また、臭いに敏感な方は水性塗料に比べると少し気になるという声もあります。

昔は油性が主流でしたが、最近では塗料メーカーの技術向上によって水性塗料でも耐久性がアップしてきました。また、水性塗料の方が塗りやすいという特徴があるため、近年では水性塗料もよく使われます。

「グレード」を利用する悪徳業者に注意

前述の通り、同じシリコン系の塗料でもさまざまな商品が販売されており、品質に差があります。一般的なシリコン塗料は耐久年数が10~15年ですが、一部の商品には7年程度のものもあります。

悪徳業者は「グレード」という言葉を巧みに利用し、騙すこともあるので注意が必要です。上記の塗料の耐久年数表を見せるなどして塗料のグレードの説明を行い、「主流のシリコン塗料を使うので長持ちします」などの営業トークをします。しかし、実際は耐久性の低いシリコン塗料を使うのです。

塗装後7年経過してから「思ったよりも劣化が早い」と思っても、「表は参考に見せただけ」、「保証期間は過ぎている」などと言い逃れをすることがあります。

主流のシリコン塗料だからこそ商品数の多さゆえに起きるトラブルですので、塗料のグレードがシリコンといえどもどのような商品を使うのか、見積もりの段階で確認が必要です。

2.知っておきたい!塗料の特徴

昔は安価で耐久年数も低いアクリルやウレタンが使用されることもありました。しかし、近年はシリコンが主流となっており、アクリルやウレタンを使うことはほとんどなくなってきたので、この2種類に関しては説明を省略します。

シリコン塗料

耐久年数10~15年、単価2,300~3,000円

正式名称はアクリルシリコンですが、アクリル塗料とは異なります。戸建て住宅の塗り替えの7~8割を占めるシリコン塗料は、耐久性と価格のバランスが良いのが人気の理由です。

耐水性、耐候性、耐汚性があることから、外観を美しく保つことができ、家にかかる手間やトータル費用が削減できます。

また、シリコン塗料をベースにして遮熱機能のあるものなど、特殊機能を持った塗料も開発されています。
ツヤもカラーバリエーションも豊富ですが、ザラッとした高級感を出すのは難しい塗料だとも言われています。

ラジカル塗料

耐久年数14年~16年、単価2,500~3,000円

2012年の発売以降、人気が高まっている次世代塗料で、2016年には日本の三大塗料メーカーの商品が出揃いました。

塗膜の劣化の原因となるラジカルを制御し、外壁劣化でありがちな「チョーキング(塗膜の表層が白い粉状になる現象)」の発生を防ぎます。紫外線、酸素、水による劣化を防ぐ塗料だと言われています。

価格はシリコンに限りなく近く、耐久年数はシリコン以上を実現しているので、コストパフォーマンスの高い塗料だと言われています。

しかし、発売後間もないため施工実績も少なく、実際の建物で耐用年数を超えるものはありません。塗料メーカーの実験では良い結果が出ていても、実際の環境下では異なる結果になることもあるので、塗料の実力を確認するのは難しいのが現状です。

しかしながら年々シェアも増えており、今後シリコンに代わる塗料として期待されています。

フッ素塗料

耐久年数15~20年、単価3,800~4,800円

今主流のシリコン塗料よりもグレードが高く、耐久性は非常に優れているのですが高価です。光沢感があり、汚れや紫外線、酸性雨に強いので長期間美観を保つことができるという特徴があります。

以前は商業ビルや橋など、塗り替えのしにくい建物で使われることが多かったフッ素塗料ですが、近年では少し値段が下がってきたため、一般住宅でも使われることがあります。

特に外壁よりも劣化のしやすい屋根で用いられるケースが増えました。ご予算に余裕のある方は一考の価値があるでしょう。

光触媒塗料 耐久年数20年

耐久年数15~20年、単価4,200~5,000円

光触媒塗料は、外壁表面に付いた汚れを太陽光で分解し、雨が降ると汚れが流れ落ちるのでカビや藻の繁殖を防ぎ、手をかけることなく長期間美観を保つことが可能です。塗るだけで空気清浄効果や遮熱効果があるので、自然環境にも優しい塗料だと言われています。

デメリットは、シリコン塗料と比べると2倍の費用がかかることです。また、他のグレードの塗料と比べると濃い色の塗料はなくツヤの種類も限られています。さらに、太陽光の当たりにくい地域や季節、雨の当たらない壁面にはセルフクリーニング効果が出にくいと言われています。

特殊な機能を持つ、遮熱塗料・断熱塗料

耐久年数15~20年、単価4,200~5,000円

上記に挙げた塗料の中でも、汚れや紫外線などに強いなどの特徴を持ったものがありますが、その他にも遮熱性、断熱性に優れた塗料などがあります。

通常の塗料は、太陽光の熱を外壁からそのまま屋内に伝える性質があります。

遮熱塗料は太陽エネルギーを効率よく反射させ、外壁の温度上昇を抑える機能を持つ塗料です。夏の暑さにお悩みの方に勧められることの多い塗料だと言えます。

また、断熱塗料は太陽エネルギーによる熱を室内に伝えにくくし、夏場は涼しく、冬場は暖かくする効果があります。

注意したいのは、「遮熱塗料」や「断熱塗料」というグレードがあるというわけではなく、各グレードの塗料に遮熱や断熱成分を加えた塗料だということです。

一般的に良く使用されるのは遮熱シリコン塗料です。遮熱シリコン塗料の価格は光触媒と同程度、またはフッ素より少々高くなりますが、耐久性はフッ素と同等で+αの特殊な遮熱機能が付きます。省エネ効果でエアコン代が抑えられることを加味すれば、それほど高額だとは言えないかもしれません。

最近では、太陽光を浴び続ける屋根に遮熱塗料を使うケースが増えてきましたが、見積もりの段階でその効果と費用について塗装業者に確認することが大切です。

オリジナル塗料は眉唾もの

外壁塗装の訪問販売業者から「独自開発のオリジナル塗料は30年持つ」といった説明を受けるケースがあります。

しかしながら、現在販売されている塗料の耐用年数は長くても20年で、30年持つ塗料はありません。今この瞬間に開発されたとしても、実績がありません。

「オリジナル商品」や「独自開発」の文言は悪徳業者がよく使う手法です。大手塗料メーカーのラベルを張り替えただけ、または塗料の配合を少し変えただけのグレーゾーンな塗料であることが多いようです。

もちろん、耐用年数が10年よりも30年の方が次回の塗装工事までの期間が長いため、トータルコストは安くなります。

しかし、耐用年数の長さが現実的ではない塗料は疑ってかかるのが賢明です。

3.ラジカル塗料の性能・耐久年数・単価の比較のまとめ

外壁塗装に使う塗料にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。

おもな塗料メーカーだけでも、日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研・ミズタニ・大日本塗料・スズカファインなどがあり、数えきれないほどの塗料が存在するので、まずは塗料のグレードと特徴をご理解ください。

塗り替えに最適な塗料は、建物の状態や塗装箇所、求める機能などにより異なります。たとえ高価でも、耐久年数が長く、汚れやカビ、紫外線に優れた効果を発揮する塗料なら、金額以上の満足感を得ることが可能です。

塗料を選ぶ際には、塗装業者の説明をよく聞き、費用だけでなく耐用年数や性能を総合的に判断して決めることが大切です。

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