ウレタン塗料とシリコン塗料の費用価格は!?メリット・デメリットを徹底比較

外壁塗装の塗料には配合原料の違いによってランクがあります。

ランクの差は=耐用年数・仕上がりの美しさに比例するのでできるだけ高ランクの塗料を使いたいところですが、価格も同時に比例するのは考えもの。

フッ素系などの高ランク塗料で100万円を超える工事になるのは予算オーバーになる、でも一番下のランクのアクリル系塗料にするのはイヤだ…

そう考えた方の行き着く選択肢が
“ウレタン系塗料か?シリコン系塗料か?”
という悩みです。
ウレタン系・シリコン系は現在の外壁塗装で最もメジャーな塗料ですが、それぞれにメリット・デメリットがあるので単純に価格だけで決めるべきではありません。

ここでは、多くのみなさんが悩む「ウレタン系か?シリコン系か?」という問題に答えを出すために、ウレタン系塗料とシリコン系塗料の違いを徹底比較。
あなたのマイホームにどちらの塗料がマッチするのかを解説していきます。

ウレタン系塗料とシリコン系塗料の特徴

まずは基礎知識として、ウレタン系塗料とシリコン系塗料のそれぞれの特徴を解説しましょう。

ウレタン系塗料の特徴

ウレタン系塗料は「ウレタン樹脂」を配合した塗料です。
ウレタン樹脂とは、化学的に説明すると「ポリオールとイソシアネート化合物を反応させてウレタン結合させた高分子化合物」のことです。
何のことだか分からない方も多いと思いますが、要は化学反応によって硬い皮膜を形成する仕組みだと考えてください。
ウレタン樹脂は、外壁塗装の塗料のほかにも、
 フローリングや高級家具の仕上げ塗装
 断熱材
 シーリング(コーキング)材
 自動車のクッション材や補修材
 スポーツウェアなどの衣料
に使われます。

ウレタン系塗料のメリット・デメリット

ウレタン系塗料には、シンナーで希釈する「溶剤1液型」とシンナー+硬化剤と混ぜ合わせる「溶剤2液型」があります。

ウレタン系塗料は、
 塗膜に光沢感・肉持ち感があり、密着性に優れている
 仕上がりに高級感がある
 耐候性が高い
というメリットがあります。
一方で、
 イソシアネートに強い毒性がある
 紫外線によって黄色く変色する特性があるが、最近では主剤や硬化剤の化合物を変更するなどで改善された
 硬化剤が水分と反応しやすく、水分が混ざると塗膜性能が落ちる
 アルコールを含むシンナーが使用できないので、ウレタン用シンナーを使用する必要がある
というデメリットがあります。

シリコン系塗料の特徴

シリコン系塗料とは「シリコン樹脂」を配合した塗料です。
シリコン樹脂は化学的には「ケイ素を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物」と説明できます。
これも何を言っているのか分からない方が多いはずなのでカンタンに解説すると、シリコン樹脂は分子が高温化することによって脱水・硬化する仕組みがあると考えてください。
この脱水・硬化の仕組みを活用して強い塗膜を形成したのがシリコン系塗料です。

シリコン樹脂は、外壁塗装の塗料のほかに、
 カーテンウォールの塗装
 建築用保護材
 シーリング(コーキング)材
 医療用のカテーテル
 赤ちゃんのおしゃぶり
 ファンデーションやシャンプー・リンス・コンディショナーなど
といった生活面でも幅広く使用されています。

シリコン系塗料のメリット・デメリット

シリコン系塗料には、水を主成分とした「水性」・シンナーで希釈する「溶剤1液型」・シンナーと硬化剤を混ぜ合わせる「溶剤2液型」があります。
塗膜の強さや仕上がりの美しさは「水性<溶剤1液<溶剤2液」の順ですが、最近では水性でも溶剤に劣らない仕上がりを持つ製品もあるので、コストを抑えるなら水性の使用もオススメですね。

シリコン系塗料には、
 耐候性に優れている
 約600度の熱に耐えるという高い耐熱性を誇る
 汚れの付着を抑える
というメリットがあります。
反面、
 やや付着性が劣る
 粘度が低いため顔料の沈殿を起こしやすい
 価格が高くなる
というデメリットがあります。

ウレタン系塗料とシリコン系塗料を比較

ウレタン系塗料とシリコン系塗料の各特性を紹介したところで、それぞれを比較してみましょう。

コスト面、優れているのはどっち?

「外壁塗装のぬりかべ君」が独自に調査したそれぞれの費用価格からコストを比較してみましょう。
ウレタン系塗料とシリコン系塗料で、30坪の住宅の外壁のみを塗装した場合の費用価格はこちら。
 ウレタン系塗料…約72万円
 シリコン系塗料…約78万円
工事にかかる費用価格は、リーズナブルさでウレタン系塗料が優っているようですね。

ところで、外壁塗装の塗料には耐用年数があります。
一般的には、ウレタン系塗料の耐用年数は6年程度、シリコン系塗料の耐用年数は12年程度と言われています。
ワンランク変わるだけで耐用年数は倍にもなるんですね。
そこで、工事にかかる費用価格と耐用年数を対照すると「1年あたりのコスト」が算出できます。
ウレタン系塗料とシリコン系塗料、それぞれの1年あたりのコストはこちら。
 ウレタン系塗料…72万円÷6年=1年あたり12万円
 シリコン系塗料…78万円÷12年=1年あたり6万5,000円
これは眼を見張る違いですね。

ウレタン系塗料とシリコン系塗料をコスト面で比較すると、
 工事費用を抑えるならウレタン系塗料
 長い眼でトータルコストを考えるならシリコン系塗料
という結果になりました。

仕上がりの美しさ、優れているのはどっち?

外壁塗装の塗料には、塗料メーカーが示す「光沢保持率」というスペックがあります。

光沢保持率とは、人工的に作り出した光を日光に見立てて照射し光沢の減少を計測する実験結果のことで、200時間の照射が実際の日光の1年分に相当すると言われています。
つまり、この光を照射する時間が1,000時間なら5年、2,000時間なら10年、3,000時間なら15年に匹敵するという計算になりますね。

実験開始時はどちらも光沢保持率100%ですが、2,000時間、つまり10年分相当あたりで
 ウレタン系塗料…80%
 シリコン系塗料…90%
と差が開き始めます。
さらに3,000時間(15年分相当)あたりでは、
 ウレタン系塗料…50%
 シリコン系塗料…75%
と大きく差が生じます。

それぞれの光沢保持率の数値に注目してしまいますが、注目して頂きたいのは「減少の度合い」です。
照射2,000時間と3,000時間を比較すると、
 ウレタン系塗料…80%→50%に=-30%
 シリコン系塗料…90%→75%に=-15%
でシリコン系塗料の減少の割合はウレタン系塗料の半分程度。
つまりシリコン系塗料は長い年数の間、塗り替え時と見劣りせず美しい光沢を保ち続けるということになります。

仕上がりの美しさに関しては、シリコン系塗料に軍配が上がりました。

ウレタン系塗料とシリコン系塗料の比較のまとめ

ここでは外壁塗装で使用するメジャーな塗料であるウレタン系塗料とシリコン系塗料について詳しく説明し、各塗料のスペックを比較してみました。

 ウレタン系塗料は工事の費用価格を抑えることができる
 シリコン系塗料は長い目でみたトータルコストを抑えて美しい仕上がりを保つことができる
という特性があるので、ご自身が描く外壁塗装のイメージや予算に合わせてセレクトすると良いでしょう。
ただし、単に「安く済ませたい」という理由でウレタン系塗料をセレクトするのはNGです。
どうせ短いスパンで塗り替え適齢期が訪れてしまい、再度塗り替えをするくらいなら、トータルコストを抑えることができるシリコン系塗料をセレクトすべき。
外壁塗装を「イメージチェンジの一つ」と考えて短いスパンで塗り替えをしたい方なら、ウレタン系塗料でもOKです。

それぞれの塗料の特性を押さえておけばご自身のコンセプトを活かして外壁塗装の臨むことができますが、難しいのは素地と塗料の相性。
こればかりは塗装業者の知識と経験からアドバイスをもらうしかありません。
「シリコン系塗料がいい!」「ウレタン系塗料でも十分だ」という希望をしっかりと聞いて適切なアドバイスをしてくれる塗装業者に出会うには、いくつかの塗装業者からアドバイスをもらうのがベストです。
「一括見積りサイト」を活用して、複数の塗装業者の見積りを取り寄せて希望どおりの塗り替えを実現してくれる塗装業者を選びましょう。

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